2025年10月号掲載
Vol.9 「5歳児健診」実施に向けた歯科界の方向性と対応(前編)
※本記事は、「新聞クイント 2025年10月号」より抜粋して掲載。
切れ目のない母子保健の提供へ
2023年12月、国会で5歳児健康診査(健診)支援事業を含む「母子保健医療対策総合支援事業」の実施が決定しました。本事業によって5歳児健診実施に向けた支援が強化され、2028年までに全自治体での実施が目標となっています。現在、5歳児健診を実施している自治体は全国で14%となっています。
これまで多くの自治体では、義務化されている1歳6か月健診、3歳児健診以降、満6歳となる就学時健診まで健診がありませんでした。乳幼児への切れ目のない母子保健の提供が必要とされるなか、子どもの1年間の成長・発達の差は非常に大きいため、社会性の発達や発達障害などのスクリーニング、健康増進を目指した5歳児健診を行うことで、早期発見・介入による必要なフォローアップ体制の構築が重要となります1(図1)。