マイナス1歳から始める母子保健のすすめ! 2024年7月号掲載 Vol. 6 小児う蝕の感染症プロセスに介入する意義 後で読む ※本記事は、「新聞クイント 2024年7月号」より抜粋して掲載。 小児う蝕(ECC)予防に寄与する要因を考える 令和4年度歯科疾患実態調査によると、小児のう蝕有病者率は年々減少しています。はたしてその要因は何なのでしょうか? 巷でいわれているフッ化物配合歯磨剤の高い普及率は、確かに要因の1つだと思います。しかし、それだけでは年々増加している成人のう蝕への説明がつきません。 やはり1960年代の「むし歯の洪水」とよばれた時代から、自治体の乳幼... 仲井 雪絵 ナカイ ユキエ 神奈川歯科大学大学院歯学研究科小児歯科学分野 教授 1992年、岡山大学歯学部卒業。1996年、同大学大学院歯学研究科修了後(博士〔歯学〕)、同年4月より同大学歯学部助手。1997年より3年間、ワシントン大学歯学部(米国シアトル)へ留学。2000年に帰国後、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科助教を経て、2016年、静岡県立大学短期大学部教授。2025年4月より現職。※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。