2024年8月号掲載
Vol. 7 う蝕原性菌の伝播予防策について
※本記事は、「新聞クイント 2024年8月号」より抜粋して掲載。
う蝕原性細菌の母子伝播予防の基本方針
前号では、一連のう蝕発症プロセスを感染症的側面と生活習慣病的側面に分け、それぞれに対する予防対策がその後のう蝕発症を抑制する効果を解説しました。今回は、感染症対策に焦点を当て、MS菌の母子伝播予防に関する基本方針を3つご紹介します1。
① 感染源になりうる家族(特に母親)のMS菌数を減少させる:セルフケアに加え、プロケアを定期的に受療することをお勧めします。
② 感染経路を遮断する:感染経路は「スプーンや箸(食具)の共有」だけではなく「噛み与え」や「口へのキス」などがあります。それらの行為を控えるよう指導します。
③ 子どもにショ糖を与えるのを控える:ショ糖はMS菌の定着を促進します。歯の萌出前であっても、ショ糖含有飲食物を子に与えないよう指導します。