2017年7月17日掲載
京セラ社の新しいインプラントシステム「FINESIA」が上市される
FINESIA発売記念講演会開催

プログラムは大きく5部に分けられており、最初の「Introduction」では井上裕之氏(北海道開業)がFINESIAおよび京セラ社の概要を述べた。続く「FINESIA System(概要)」において、吉成正雄氏(東歯大)、中野貴由氏(阪大)、澤瀬 隆氏(長大)3名の大学人から開発の基礎となる表面性状や骨基質の配向性、スレッドの角度に関する研究や理論が詳らかにされた。
午後には「Digital Session」として井畑信彦氏(東京都開業)、丸尾勝一郎氏(神歯大)、伊藤彰英氏(ていね社)が登壇。口腔内スキャナーやCAD/CAMを用いた症例を供覧し、本インプラントシステムがデジタルデンティストリーにおいても有用であることを示した。「FINESIA System(臨床)」では、八木原淳史氏(茨城県開業)と林 美穂氏(福岡県開業)が発売に先立って臨床応用をしてきた本システムの臨床の勘どころについて語り、会場の注目を集めた。最後の「総括」においては、牧草一人氏(京都府開業)と水上哲也氏(福岡県開業)が、FINESIAシステムで採用されているプラットフォームスイッチングおよびモーステーパー型ジョイントなどのおもに形状に焦点を当てた講演を行ったうえで、その使用実感にも言及した。
900名という大人数を集めた本発売記念講演会。各分野の最新技術の粋を集めた感のある新しい国産インプラントの今後に期待したい。