2019年6月2日掲載
首都圏をはじめ全国各地から約300名が参集
2019年度 日本臨床歯科学会東京支部 第1回例会を開催

会場では冒頭、大河氏が挨拶。新体制のもとでクリニカルリサーチなど学会組織にふさわしい活動を開始すること、また海外学会への連携・参加といったグローバル化をいっそう推進することの2点を強調し、今後の抱負とした。その後、教育講演1題と一般講演3題が行われた。以下に演題を示す。
1)教育講演「Maximization of Pink Esthetic by Periodontal Plastic Surgery -Key point to success-」(鈴木真名氏、東京都開業)
2)一般講演「臼歯の干渉により咬合崩壊を起こした患者に対しビルドアップとインプラントを用いて咬合再構成した症例」(内野雄介氏、静岡県勤務)
3)一般講演「機能と歯周組織への調和を考慮した全顎的な審美修復」(中村茂人氏、東京都開業)
4)一般講演「Interdisciplinary management for complex patient: An attempt to control mandibular position: A case report」(構 義徳氏、東京都開業)
教育講演では、近年世界でも注目されている鈴木氏ならではのペリオドンタルマイクロサージェリーについての内容が、特にインプラント周囲の角化歯肉の確保、およびさまざまな条件下における歯間乳頭の再建の2点について焦点を絞り示された。また一般講演では、日本臨床歯科学会がかねてから行ってきた患者情報収集と治療計画立案の手順に基づき、気鋭の会員らがそれぞれの視点で全顎的な咬合再建・審美修復を行った症例を供覧した。
なお会場では、本年度のアワードが発表され、平林賞は島松 博氏(神奈川県勤務)に、SJCDアワードは綿引淳一氏(東京都開業)にそれぞれ授与された。