2019年7月14日掲載
歯科医師と歯科技工士のジョイントセッションに約500名が参集
7th HMPS Nagoya開催

まず、二宮佑介氏(東京都開業)と小林恭之氏(歯科技工士、Felicita Dental Lab)が「DILEMMA ~ラボコミュニケーションにおける視点の重要性~」の演題で講演を行い、さまざまな制約があるなかでチェアサイドとラボサイドがどのように連携して患者の要望を叶えているのかを解説した。次に登壇した吉木雄一朗氏(愛知県開業)と鬼頭寛之氏(歯科技工士、CURA ESTHETIC DENTAL CENTER)は「Digital and traditional workflow in bonded ceramic restoration conforming to MI concept.」の演題で講演を行い、MIの概念に則った接着修復治療を行ううえで、口腔内スキャナーやCAD/CAMシステムなどのデジタルソリューションと従来の手法を融合させていく取り組みについて解説した。大谷一紀氏(東京都開業)と湯浅直人氏(歯科技工士、大谷歯科クリニック)は「ジルコニアセラミック修復―個々に異なる修復環境に対応するための理論と実践―」と題した講演を行い、大谷氏は世代別のジルコニアの臨床応用の考え方について、湯浅氏はセラミッククラウンの色合わせにおけるシェードテイキングについて解説した。構 義徳氏(東京都開業)と高橋 健氏(歯科技工士、Smile Exchange)は「Interdisciplinary comprehensive approach with dental technician」と題した講演を行い、さまざまな問題を抱えた患者に対して歯科医師と歯科技工士が実際にどのようにコミュニケーションを取りながら治療しているのかを解説した。Jon Y. Yoshimura氏(米国開業)と林 直樹氏(歯科技工士、Ultimate Styles Dental Laboratory)は「The Link - Dentist_Technician_Patient -」と題した講演を行い、歯科補綴治療における情報・資料の重要性について解説し、その情報と資料をいかに採取し、伝達するべきかについて解説した。
歯科医師と歯科技工士のコラボレーションを軸にして開催された本会。すべての演者が非常にレベルの高い治療を行っており、聴講した歯科医師や歯科技工士にとっては明日の臨床のモチベーションアップに繋がる刺激的な会となったのではないかと思われる。次回はどのような企画で講演を行うのか。今後にも注目していきたい。