2020年10月21日掲載
「新型コロナウイルス感染症と歯科医療」をテーマに
(一社)日本私立歯科大学協会、第11回歯科プレスオンラインセミナーを開催
会場では、三浦廣行会長(岩手医科大副学長・歯学部長)による開会の挨拶の後、羽村 章専務理事(日歯大生命歯学部教授)より私立歯科大学・歯学部の概要のほか、全国1,000名の男女に対して調査した歯科に関する第5回意識調査の結果も紹介された。
引き続き、小林氏より「ウイルスに対抗する歯科の重要性」と題する講演が行われた。歯科は、新型コロナウイルス感染症に対して、「出口戦略」ではなく新たな歯科医療環境への「入口戦略」ととらえて取り組んでいく姿勢を示すとともに、新型コロナウイルス感染症の特徴やメカニズムについて資料をもとに解説。また、歯科診療で感染を発生させないための感染対策の徹底や3密(密集・密接・密閉)の回避、口腔健康管理の大切さを強調した。
また、槇氏より「私立歯科大学附属病院・歯学部における感染対策の現状」と題する講演が行われた。新型コロナウイルス感染症の感染拡大する直前に加盟校に対して行った「感染対策強化に関するアンケート調査結果」の資料をもとに、私立歯科大学・歯学部の平常時における感染対策の現状を紹介。調査結果から、臨床や教育の現場では院内感染対策の講義や講習会に多くの時間が割かれ、感染症に対して高い意識をもって臨んでいる姿がうかがえた。