2021年3月7日掲載
「Direct Restoration with Layering Technique」をテーマに
Club GP、第19回年次総会をYouTubeによるライブ配信にて開催

開会の挨拶では、佐藤琢也氏(大阪府開業)が登壇。「コロナ禍は続いているが、次年度へ向けてさらに本スタディグループを盛り上げていきたい」と述べた。
まず、大谷一紀氏(東京都開業)による講演「シンプルに行う自然感のあるダイレクトボンディング~形態・色・表面性状の調和~」が行われ、自身がダイレクトボンディングを行う際に使用する材料やテクニックについて解説。自然感のあるダイレクトボンディングを行うためには、歯の色、形、表面性状が重要であると述べたが、まずは歯の形と表面性状を理解し、修復を行えるようになることを優先すべきと強調した。
次に青島徹児氏(埼玉県開業)が登壇し、「Aging Stageに合わせたDirect RestorationにおけるLayering Technique」と題して講演。天然歯のエナメル質および象牙質の解剖学的形態を解説し、各年代の歯の色調を5層で捉えることで、より天然歯を模倣した修復が可能となると述べ、それぞれを審美的に修復するための材料、テクニックを列挙した。また、より審美的な修復を行うためには、(1)明度、(2)色相、(3)彩度の順番でシェードテイキングを行うことが重要であると解説した。
両氏の講演後には、模型を使用したCR修復のデモンストレーションが行われ、大谷氏は前歯部を、青島氏は臼歯部二級窩洞をCR修復するようすがリアルタイムで配信された。最後にはシンポジウム形式の質疑応答が行われ、本会は盛会のうちに終了した。
なお、「ザ・クインテッセンス」2021年8月号より、佐藤氏らによる「拡大視野下のポジショニング(仮)」が連載開始予定。ぜひご一読いただきたい。