社会|2024年9月19日掲載
小林製薬株式会社の一部オーラルケア製品が日歯の推薦取り消しを受けた件についてコメント
日歯、定例会見を開催
さる9月19日(木)、歯科医師会館において日本歯科医師会(以下、日歯、高橋英登会長)による定例記者会見が開催された。
会見では高橋会長の挨拶後、伊藤智加常務理事および瀬古口精良専務理事より、8月29日付けにて小林製薬株式会社(山根 聡社長)が製造販売している糸ようじ・歯間ブラシなどの一部オーラルケア製品において、日歯の推薦を取り消した件について報告がなされた。まず、対象製品の使用上の性能・品質および安全性に問題は確認されておらず、これまで推薦表示を行ってきた製品について日歯の推薦付与検討審査会での審議において適格な審査を通過して承認されたものであることを説明した。しかし、紅麹サプリによる健康被害問題による小林製薬の対応を含めて改善の余地を残すものとして、「日歯として推薦を継続することは難しい」との判断を下すに至った経緯が述べられた。また今後については、日歯と小林製薬の双方が納得のいく形で協議を進め、以後の推薦の有無については検討する方針が示された。
最後に、末瀬一彦常務理事より9月9日から15日の会期にてトルコ・イスタンブールにて行われたFDI世界歯科大会について、日歯代表団として参加した会議概要や報告事項が共有された。なかでも、FDIの役員選挙にて日歯が推薦した鶴田 潤氏および平野裕之氏(ともに国際渉外委員会委員)の両氏が新たに当選したことにふれ、2022年に当選した岩崎万喜子氏(国際渉外委員会委員)とあわせて、3名の議席を確保したことに対し、「今後も世界で日本の存在感を各国に示していけるもの」との期待の言葉が述べられた。