社会|2024年10月9日掲載

縁のある約240名が追悼、献花

金子一芳先生を偲ぶ会、追悼講演会「金子先生から教わったこと」を開催

金子一芳先生を偲ぶ会、追悼講演会「金子先生から教わったこと」を開催

 さる10月6日(日)、明治記念館(東京都)において、金子一芳先生を偲ぶ会、追悼講演会「金子先生から教わったこと」(火曜会主催)がしめやかに執り行われた。スタディグループの草分け的な存在である「火曜会」の創設、全国のスタディグループの集まりである「臨床歯科を語る会」の主導、欠損補綴治療の臨床の大家として知られる金子氏は、本年5月21日に92歳で逝去された。本会は、金子氏が主宰していた火曜会が主催者となり、生前縁のある有志によって執り行われ、約240名が追悼、献花に参集した。

 午前に行われた追悼講演会では、縁の演者10名が登壇。金子氏とのかかわり、思い出をそれぞれ15分の時間で披露。中舘正芳氏(静岡県開業)、西島 泉氏(東京都開業)、筒井純也氏(東京都開業)、永田省藏氏(熊本県開業)、松井宏榮氏(神奈川県開業)、楡井喜一氏(新潟県開業)、須貝昭弘氏(神奈川開業)、千葉英史氏(千葉県勤務)、押見 一氏、黒田昌彦氏(ともに東京都開業)が、生前金子氏がつねづね述べていた「記憶より記録」「ひと・くち・は」「患者の性格と生活背景」などをキーワードに終始和やかな送る会となった。

 金子氏のモットーの1つに後進の育成があった。火曜会をはじめとして、臨床歯科を語る会、臨床基本ゼミ、もくあみ会などはそれを具現化したものとなる。命を受けた後進が“金子イズム”をさらなる後進に今後も伝えられるのに違いない。

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