学会|2025年5月20日掲載
「口腔衛生学の真価・深化・進化」をテーマに
日本口腔衛生学会、第74回学術大会を開催
さる5月16日(金)から18日(日)の3日間、朱鷺メッセ(新潟県)において、第74回日本口腔衛生学会学術大会(小松﨑 明大会長、三宅達郎理事長)が「口腔衛生学の真価・深化・進化」をテーマに掲げて開催された。
2日目のシンポジウム1は、「公衆栄養との連携に基づく成人・高齢期の歯・口腔の健康づくり」と題し、三浦宏子氏(北海道医療大学)を座長として行われた。山本龍生氏(神奈川歯科大学)、田野ルミ氏(国立保健医療科学院)、磯部澄枝氏(新潟県南魚沼地域振興局健康福祉環境部)の3名の演者と、福田英輝氏(国立保健医療科学院)、尾﨑哲則氏(日本大学)の2名の指定発言者を交えて、公衆栄養と歯科口腔保健の連携について具体的な事例やエビデンスを交えて語られた。
3日目のシンポジウム7は、「歯科禁煙支援の推進を加速するロジックモデルの構築」と題して小島美樹氏(梅花女子大学)を座長として行われた。田野氏、埴岡 隆氏(宝塚医療大学)、谷口奈央氏(福岡歯科大学)、尾﨑氏が登壇し、喫煙者が下げ止まり、加熱式たばこの利用者が増加している現状を改善すべく、歯科衛生士教育、たばこの有害物質が口腔に及ぼす影響、職域へのアプローチ、たばこ産業についてのそれぞれの視点で解説した。
このほか、職域での口腔衛生の重要性や、患者を行動変容に導くための具体的なステップ、論文の書き方など幅広い情報が網羅された3日間だった。
なお、次回学術大会はきたる2026年5月22日(金)から24日(日)の3日間、沖縄コンベンションセンター(沖縄県)にて杉原直樹大会長(東京歯科大学)のもと開催予定である。