• ホーム
  • トピックス
  • GREEN'S ORTHO、伝法昌広氏を招聘し「矯正医のためのガミースマイル ALL CASES」を開催

社会|2025年5月23日掲載

ガミースマイル治療の実践的ノウハウを共有

GREEN'S ORTHO、伝法昌広氏を招聘し「矯正医のためのガミースマイル ALL CASES」を開催

GREEN'S ORTHO、伝法昌広氏を招聘し「矯正医のためのガミースマイル ALL CASES」を開催

 さる5月19日(月)、「矯正医のためのガミースマイル ALL CASES」(GREEN'S ORTHO主催、小松昌平代表)が伝法昌広氏(東京都開業)を講師に迎え開催された。GREEN'S ORTHOは、矯正歯科界を明るく正しい未来へと導くことをミッションに掲げ、若手世代の学びの場として、矯正歯科治療に関するセミナー等をオンラインにて企画・発信している。今回の講演は、ケースプレゼンテーションを中心に構成されており、11のガミースマイル症例が供覧された。

 伝法氏は、まずガミースマイルの要因について解説。ガミースマイルの要因としては、「上唇の過挙上」「歯肉増殖」「上顎骨垂直/水平成分の増加」「受動的/能動的萌出不全」など、11の要因が考えられる。ただし、注意したいのは、要因は1症例につき1つではないという点である。複数の要因をもつ症例に単一の処置のみを行っても、良好な結果は得られない。取りこぼしのない診査・診断により、その症例がもつ要因を見極めることが重要であると強調した。

 そのためのツールとして、昨年12月に上梓した『ガミースマイル 11の要因 成功に導くトリートメントマップ』から、ガミースマイル診断のフローチャート(トリートメントマップ)を紹介。以降の講演では、このトリートメントマップを用いて、各症例を解説していった。矯正歯科治療で対応したケースから、矯正歯科治療に歯肉切除・骨削除を併用したケース、外科的矯正治療を行ったケースなど多彩な症例が提示され、前述のトリートメントマップを用いての診断・治療方針の決定や治療過程の解説に加えて、押さえておくべき矯正歯科学的知識、エビデンスなどが随所で示され、ガミースマイル治療の実践的なノウハウが共有された。さらには、歯髄充血など、伝法氏が実際に経験した治療中のトラブルやそれへの対処法も紹介された。

 講演の最後は、審美的改善のみを行うのではなく、それに優先して機能的改善を行うことが矯正医の使命であるとし、「ただ並べるだけの人になるな、矯正医たれ」との熱いメッセージで締めくくられた。

関連する特集