社会|2025年7月22日掲載

インプラント周囲炎に対応する「EP-DDS」の習得を目指して

Prof. Hom-Lay Wangハンズオンセミナー開催

Prof. Hom-Lay Wangハンズオンセミナー開催

 さる7月21日(月)、株式会社電気ビルみらいホール(福岡県)において、Prof. Hom-Lay Wangハンズオンセミナー(近未来オステオインプラント学会主催)が開催され、40名以上が参加した。Wang氏はミシガン大学歯学部歯周病学教授であり、これまで多数の論文を発表している世界的に著名な歯科医師である。

 午前中は、インプラント周囲炎に関連した骨吸収を再生するために新たに開発された「EP-DDS」を活用した治療を習得するための講演が行われた。「EP-DDS」 とは、原因の特定(Etiology identification)、一次創傷閉鎖(Primary wound closure)、デブライドメント(Debridement)、除染(Detoxification)、および創傷部の安定(Stability of wound)を意味する。また、Wang氏がIstvan Urban氏とともに2024年に発表したばかりの世界初のインプラント周囲炎欠損の分類なども披露された。

 午後には「EP-DDS」のコンセプトを学びつつ、結合組織移植をともなう歯冠側移動術(CAF)、垂直的軟組織増大術、乳頭再建などの実習が行われた。Wang氏とともに近未来オステオインプラント学会のインストラクターらが参加者にていねいに指導する様子が見られた。

 なお「EP-DDS」については、Dr. Wang氏が編集に携わっている『インプラント周囲炎を紐解く 診断・予防・管理のすべて』(小社刊)に詳しく掲載されている。

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