政治|2025年7月22日掲載

比嘉奈津美氏、参院選再選ならず「私の力不足」とコメント

日歯連盟、臨時記者会見を開催

日歯連盟、臨時記者会見を開催

 さる7月21日(月)、歯科医師会館において、日本歯科医師連盟(以下、日歯連盟、太田謙司会長)による臨時記者会見が開催された。前日20日に投開票された第27回参議院議員通常選挙(比例代表)にて職域代表として立候補していた現職の比嘉奈津美氏(日歯連盟顧問)は、落選となり再選を果たすことはできなかった。

 冒頭、太田氏は今回の結果を振り返り「1年半にわたる政治活動のなかで、きめ細やかに比嘉先生の政治活動を会員の先生方に理解していただいてきたと思っていたが、7月3日からの選挙活動を始めたなかで十分に活かしきれなかった。最高責任者として言葉にならない。この衝撃を受け止めたい」と言葉少なめに語った。今後の対応については有識者を交えたなかでしっかりと敗因を分析・検証し、理事会で議論していくとのこと。

 引き続き、比嘉氏は「今回の選挙は私の力不足。多くの方に支援していただき手応えを感じていたこともあり、この数字にはショックを受けている」と大きく肩を落とした。

 近年「経済財政運営と改革の基本方針」(いわゆる骨太の方針)に歯科の文言が充実し、国民皆歯科健診制度の実現に向けても期待が寄せられていたなか、職域代表として唯一の歯科医師議員である比嘉氏の落選によって、今後の歯科医療政策への交渉や来年の診療報酬改定への影響は避けられない。また、これまでの選挙のなかで今回もっとも少ない獲得票数となった結果もふまえ、日歯連盟の組織として今後のあり方も再考する時がきている。

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