社会|2025年10月22日掲載

伊藤直人氏、内山徹哉氏が講演

スタディグループJODS、Autumn Conventionを開催

スタディグループJODS、Autumn Conventionを開催

 さる10月19日(日)、ビジョンセンター田町(東京都)において、スタディグループJODS(Japan Oral & Dentistry Study Group、芦澤 仁代表)が、伊藤直人氏(神奈川県開業)、内山徹哉氏(東京都開業)を講師に迎えてAutumn Conventionを開催し、歯科医師、歯科衛生士らが集まり盛会となった。

 まず、JODS代表の芦澤氏(東京都開業)による挨拶後、午前の部は伊藤氏が「カリエスコントロールを常識に」と題して講演した。伊藤氏は、う蝕治療の変遷とともに、感染除去からカリエスコントロールへと“カリオロジーの新時代”になったことを紹介。氏が提唱する削らないう蝕治療“NICCS”などをわかりやすく解説するとともに、「う蝕は知識で治す。う窩は技術で治す」と述べたうえで、患者教育がもっとも重要とまとめた。

 午後は会員発表が行われ、鈴木弘毅氏(神奈川県開業)が「力のコントロールを行い垂直性骨欠損に対し再生療法を行った1症例」、芦澤氏が「上顎前歯部にRoot Submergence Technique(RST)を併用し、インプラント埋入を行い硬・軟組織造成を図り審美的回復に導いた症例」と題して講演。なかでも芦澤氏は、前歯部審美インプラント治療を成功に導くためのポイントについて症例をとおして解説した。

 その後、内山氏が「Maxillofacial analysis―包括的歯科治療における咬合再構成の指標と臨床的アプローチ」と題して登壇。咬合再構成を行う際に重要となる咬合の4つの要素をはじめ、さまざまなステップを紹介。なかでも「プロビジョナルレストレーションは補綴の心臓」と言及し、卒業間もない頃からの多くの経験が現在の臨床に活かされているとしたうえで、氏の治療哲学を長期症例も交えながら解説した。

 各講演後には活発な質疑応答が行われ、熱気に包まれたまま盛会裏に終了した。なお、次回のJODS Spring Conventionは、きたる2026年4月12日(日)、宮崎真至氏(日本大学)、宇毛 玲氏(東京都開業)を講師に迎え、同会場にて開催予定となっている。

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