社会|2025年11月26日掲載
佐々木 猛氏、風井英毅氏が講義&実習
JIADS、GGO(Gnatho-Guide Occlusion)コースを開催
さる11月22日(土)、株式会社ヨシダ(東京都)において、佐々木 猛氏(大阪府開業)と風井英毅氏(歯科技工士、貴和会銀座歯科診療所)によるGGO(Gnatho-Guide Occlusion)コース(JIADS主催)が開催された。
これは、昨年7月発刊の佐々木氏による著書『患者一人ひとりに真に調和した咬合面のつくりかた~Gnatho-Guide Occlusion(GGO)の提案~』(クインテッセンス出版刊)にて紹介された、GGOシステムを用いた補綴装置製作の実際について、歯科医師と歯科技工士がともに学べる機会がほしいという要望により実現したもの。当日は、歯科医師と歯科技工士が2人1組で参加した。
午前はまず、佐々木氏が書名と同題の「患者一人ひとりに真に調和した咬合面のつくりかた~Gnatho-Guide Occlusion(GGO)の提案~」と題して講演。患者の顎運動を反映した咬合面形態の製作法であるGGOの8 STEPについて、顎運動記録用コーピングの製作や、ファイナルレストレーションの製作など、ステップごとのポイントを解説した。つづいて、風井氏が「Gnatho Guide Occlusion Course~患者一人ひとりに真に調和した咬合面製作法~」と題して講演。ラボライドにおけるワークフローを1つひとつていねいに解説した。
午後には、実際のCADデザインについて歯科技工士と歯科医師が受講。すでにCADに慣れている歯科技工士からCADのビギナーの歯科技工士まで、それぞれのレベルに合わせたゴール設定で講義が進んだ。連携する歯科医師からは、「普段見ることのないラボサイドにおける補綴装置製作の工程を間近で見ることができる良い機会だった」といったコメントが寄せられた。最後に、佐々木氏が難症例におけるGGOの実際について症例とともにステップを解説。GGOはインプラントの咬合に関する諸問題を解決する糸口の1つになるかもしれないと述べ、締めくくった。
なお、JIADSはきたる12月6日(土)、7日(日)の両日、千里ライフサイエンスセンター(大阪府)において、第32回総会・学術大会を「LONGEVITYを支えるこだわりと探求心~変わりゆく時代の中で、変わらぬこだわりを貫く特別講演~」をテーマに開催予定。