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学会|2025年11月26日掲載

「歯周治療におけるエビデンスと臨床知見」をテーマに

第100回日本臨床歯周病学会関東支部および第15回関東10大学歯周病学講座合同研修会、第44回歯科衛生士セミナーが開催

第100回日本臨床歯周病学会関東支部および第15回関東10大学歯周病学講座合同研修会、第44回歯科衛生士セミナーが開催

 さる11月24日(月)、浅草橋ヒューリックホール&ヒューリックカンファレンス(東京都)において、第100回日本臨床歯周病学会関東支部および第15回関東10大学歯周病学講座合同研修会ならびに第44回歯科衛生士セミナー(雨宮 啓支部長)が開催された。本会には、歯科医師190名、歯科衛生士177名、歯科技工士36名、計403名が参加し、盛会となった。

 今回の関東10大学歯周病学講座合同研修会では、日本大学松戸歯学部が主管を務め、歯科医師セッションでは8題の会員発表と2題の特別講演が行われた。

 まず、午前中に会員発表が行われ、大谷貴之氏(昭和医科大学)、深谷芽吏氏(鶴見大学)、吉田圭佑氏(神奈川歯科大学)、中野遼太郎氏(東京都開業)、根間和希氏(東京都開業)、下平 剛氏(東京科学大学)、蜷木敬洋氏(茨城県勤務)、今村健太郎氏(東京歯科大学)の8名が登壇した。なかでも蜷木氏は、歯肉退縮の治療におけるRecession Typeに応じた術式の選択について解説した。

 午後には、中山洋平氏(日本大学松戸歯学部)、川名部 大氏(東京都開業)による特別講演が行われた。川名部氏は「最後臼歯部骨欠損の新たな攻略法:L-EPPTによる低侵襲アプローチの臨床報告」と題し、登壇。最後臼歯部に骨欠損が生じる理由や、同部の解剖学的形態をふまえたうえで、氏らが考案した新しいフラップデザイン「Last molar Entire Pad Preservation Technique(L-EPPT)」を用いた症例を供覧した。

 次に、歯科衛生士セミナーでは、3題の会員発表と1題の特別講演が行われた。

 午前中には、内藤和美氏(歯科衛生士、関東支部歯科衛生士委員会委員長)の開会挨拶に続いて、知念慶樹氏(歯科衛生士、デンタルオフィス桜新町)、河野まゆみ氏(歯科衛生士、いのうえ歯科クリニック)、浅見弘子氏(歯科衛生士、あおぞら歯科)が、歯科衛生過程に基づいた会員発表をそれぞれ行った。その後、「歯科衛生過程振り返り」と題して、内藤氏が以前に行われた講義の復習をした。

 午後は、「歯科衛生課程とはVol. 2」として、大八木孝昌氏(神奈川県開業)と塩浦友紀氏(歯科衛生士、熊谷歯科医院)が、人間がもつニーズについてと、患者自身のニーズと歯科衛生士が考える患者のニーズのギャップを埋める手法について解説した。

 そして、本セミナーの最後には、特別講演「歯科衛生士が気付く・歯科医師とともに治す・管理する、顎関節症!!!」が和気 創氏(神奈川県勤務)により行われ、顎関節症の分類や病態の判別法、原因除去や運動療法についてわかりやすく解説された。

 他にも、文献委員による発表や学生プログラム、歯科技工士セッションも行われ、それぞれ大きな盛り上がりを見せた。

 全講演終了後には、前回の合同研修会同様、隣接会場にて情報交換会が行われ、盛会裏に閉幕した。

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