学会|2025年11月26日掲載

「舌側矯正の未来展望:革新と進化の軌跡(The Future of Lingual Orthodontics: A Journey of Innovation and Evolution)」をテーマに

第4回アジア舌側矯正歯科学術大会が開催

第4回アジア舌側矯正歯科学術大会が開催

 さる11月23日(日)、24日(月)の両日、TKPエルガーラホール(福岡県)において、第4回アジア舌側矯正歯科学術大会(下田哲也大会長、伝法昌広理事長)が、「舌側矯正の未来展望:革新と進化の軌跡」をメインテーマに開催され、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士ら500名以上の歯科関係者が参集した。

 まず開会式では、大会長の下田氏(福岡県開業)と理事長の伝法氏(東京都開業)から、開会の挨拶として、韓国、中国、台湾などアジア諸国の舌側矯正学会の合同開催とあり、本学術大会へかける意気込みが語られた。

 日本人のみならず、韓国、中国、台湾などのアジア諸国からの演者による講演が多数組まれ、舌側矯正のみにとどまらず、唇側矯正、アライナーを組み合わせて用いた矯正、フェイススキャン、IOSなどのデータを活用したXR技術、AIによる予測実現性の高い治療計画など、各国で進むデジタル技術の活用を中心に、さまざまなテーマのセッションが展開された。

 時代の流れを汲むデジタルの新技術紹介や有効活用法の講演が多いなか、症例により、アナログでの考え方や手法との融合も必要とする場合もあるとし、デジタル活用が手段でなくそのものが目的化していないか、警鐘を鳴らす場面も見られた。

 その他にも、歯科技工士や歯科衛生士などのコデンタル向けセッションのほか、堀江貴文氏(実業家)を招いて、下田氏と伝法氏とともに話す歯科に関するトークセッションが開催され、盛況であった。 会場には各国からの参加者が行き来し、再会を喜ぶ姿が見られた。

 次回は単独開催となり、第38回日本舌側矯正歯科学会学術大会・総会として、きたる2026年11月23日(月)、セルリアンタワー東急ホテル(東京都)において、大会長の椿 丈二大氏(東京都開業)のもと、「矯正歯科治療における『治す』を探求する―エビデンスと臨床の両翼をもつために―」をテーマに開催予定である。

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