学会|2026年6月1日掲載
「包括的矯正治療の最前線:矯正治療と補綴治療の境界を越えて」をテーマに
日本包括的矯正歯科学会(JIOS)、第16回学術大会を開催
さる5月31日(日)、野村コンファレンスプラザ日本橋(東京都)において、日本包括的矯正歯科学会(JIOS、内藤聡美大会長、綿引淳一代表理事)による第16回学術大会が開催された。「包括的矯正治療の最前線:矯正治療と補綴治療の境界を越えて」をテーマに、全国から歯科医師を中心に多くの会員が参集した。
まず特別講演では、津田 祐氏(大阪府開業)が「欠損歯列に対する包括的アプローチ 矯正治療後の咬頭嵌合位の安定と咬頭干渉の回避を再考する」と題して講演を行った。包括的歯科治療で咬合再構成を行った臼歯部多数歯欠損症例を供覧し、矯正治療と補綴治療が互いに補助し合うことで得られるメリットを解説した。
続く教育講演では、田ヶ原昭弘氏(愛知県開業)と髙井基普氏(東京都開業)が登壇。田ヶ原氏による「包括的歯科治療における治療戦略と咬合の重要性」では、個々の症例に合った治療計画立案の重要性、適切な治療選択肢の決定および介入の順序について解説した。髙井氏による「ADVENTURES:デジタル補綴とデジタル矯正の融合」では、矯正治療と補綴治療それぞれの臨床的勘どころや目指す治療ゴールの違いを示したうえで、両者を融合させ長期安定につなげるための工夫を示した。
また会員発表では、長谷川幸生氏(静岡県開業)による「上顎前歯部単独歯欠損をインプラントを用いて修復した1例」、鬼塚浩靖氏(歯科技工士、Curio Dental Laboratory)による「歯科における色彩」が行われた。最後に第1回学会認定試験の合格者が発表され、盛会のうちに終了した。
なお第17回学術大会は、きたる8月30日(日)に同会場において「矯正治療患者における歯周組織のマネジメントの再考」をテーマに開催予定である。