社会|2026年10月6日掲載

「英知の結集―80億人の笑顔を育む歯科医療―」をテーマに著名な講師陣による講演が行われる

株式会社ジーシー、GC友の会70周年記念第6回国際歯科シンポジウムを開催

株式会社ジーシー、GC友の会70周年記念第6回国際歯科シンポジウムを開催

 さる10月3日(土)、4日(日)の両日、東京国際フォーラム(東京都)において、GC友の会70周年記念第6回国際歯科シンポジウム(株式会社ジーシー主催、篠﨑 裕代表取締役社長執行役員兼COO)が「英知の結集―80億人の笑顔を育む歯科医療―」をテーマに開催され、約7,600名の歯科医療従事者が参集した。
 本シンポジウムでは、全65セッション、204名の講師による多彩なプログラムが展開され、歯科衛生士向けセッションや、歯科医師および歯科技工士向けのセッションが行われた。併催のGCデンタルショーでは、体験ブースの設置や形成・TeCコンペティションなども開催された。以下に開会式および一部のセッションを抜粋して報告する。

 初日の開会式では、GC Holding AG CEOのDr. Per Falk氏、篠崎氏による主催者挨拶の他、高橋英登氏(日本歯科医師会会長)、Nikolai Sharkov氏(FDI会長)、Jennifer Gallagher氏(IADR会長)、小林隆太郎氏(日本歯科医学会会長)らの挨拶が行われた。

 その後、「外科・インプラント治療を支える新たな戦略~人工皮膚と局所麻酔の臨床応用から考える~」と題したセッションでは、松村 一氏(東京医科大学形成外科分野主任教授)、樋口 仁氏(岡山大学学術研究院医療開発領域歯科麻酔科部門准教授)が登壇した。松村氏は歯科領域における口腔感染制御の知見を応用し開発された「テルダーミスAgプロテクト」の開発背景や特徴などを紹介し、本製品を用いた創傷治療症例を供覧。樋口氏は現在日本で使用可能な注射用歯科用局所麻酔製剤の特徴を解説し、もっとも強いものを選ぶのではなくその症例に適した麻酔を選択することが重要だとした。
 また、「包括的インプラント戦略:機能・審美・予後を見据えて」を演題としたセッション(モデレーター:鮎川保則氏、九州大学大学院歯学研究院教授口腔機能修復学講座 インプラント・義歯補綴学分野)では、佐藤洋司氏(秋田県開業)、奥野幾久氏(大阪府開業)、谷口陽一氏(北海道開業)が登壇。特に谷口氏は、インプラント周囲炎治療のための新たな診断・治療チャートを提示して詳説したのち、困難な再生治療を成功させるポイントとして炎症部位の感染インプラントにメンブレンを用いず三次元的歯槽堤増大術を行うことを挙げた。

 2日目のメインホールでは「歯周治療ケーススタディ 重度歯周炎に挑むチームアプローチ~8年・12年・30年の症例が示す長期マネジメントの実践~」(モデレーター:鷹岡竜一氏、東京都開業)と題し、大川敏生氏(兵庫県開業)・由良典子氏(歯科衛生士、大川歯科医院)、斎田寛之氏(埼玉県開業)・片山奈美氏(歯科衛生士、斎田歯科医院)、水上哲也氏(水上歯科クリニック)・下田裕子氏(歯科衛生士、水上歯科クリニック)、牧野  明氏(富山県開業)・椎木あや子氏(歯科衛生士、まきの歯科医院)が登壇。なかでも斎田氏と片山氏は、重度歯周炎の喫煙患者の症例を通じて歯科医師・歯科衛生士双方における介入ポイントを解説し、動揺歯の保存においては患者の希望やライフステージを考慮して機能しうる歯は保存に努めるとした。
 「補綴医と矯正医の連携で広がる治療戦略〜診断はどう組み立てる?Liveでみえる全顎的診断プロセス〜」(モデレーター:西井 康氏、東京歯科大学歯科矯正学講座教授)のセッションでは、河村光輝氏、相宮秀俊氏(ともに愛知県開業)が登壇。矯正および補綴治療を行った症例について、矯正医である河村氏、補綴医である相宮氏がお互いの見解を述べながら、どのように治療計画を組み立てるかを提示した。

 立ち見が出るほど聴衆が集まる講演もあり、本シンポジウムは成功裏に幕を閉じた。

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