学会|2026年10月6日掲載
「こどもファースト~支え見守ろう、こども達が夢見る未来~」をテーマとして
日本小児歯科学会第41回関東地方会大会・総会開催される
さる10月4日(日)、館林市文化会館カルピスホール(群馬県)において、日本小児歯科学会第41回関東地方会大会・総会(冨永真澄大会長、小方清和会長)が「こどもファースト~支え見守ろう、こども達が夢見る未来~」をテーマに開催され、500名を超える参加者が集った。
総会に続いて行われた基調講演では、新谷誠康氏(東京歯科大学小児歯科学講座)が登壇し、「こどものみかた―よい味方になるために―」と題して講演した。演題の「こどものみかた」には、「こどもの見方」と「こどもの味方」の2つの意味を込めているとのこと。小児歯科診療をスムーズに行うには、患児に「自分の味方だ」と認識してもらうことが肝要であり、それは歯科医師やスタッフが患児の信頼を得られるかにかかっている。講演では、患児の信頼を得て、スムーズに診療を行うための身体的・心理的な配慮事項や小児を診るうえで知っておきたい認知の発育と各発育段階での特徴などを解説した。
続いて行われた歯科衛生士研修セミナーでは、「みんな昔は子どもだった―妊娠期からもういちど気づきたいこと、考えたいこと―」の演題で藤岡万里氏(あびこクリニック/昭和医科大学歯学部小児成育歯科学講座)が講演。妊娠期からの支援こそ小児歯科のスタートであるとし、母子健康手帳の歯科での活用やまだまだ受診率が低い妊産婦歯科健診普及の必要性を訴えた。また、出産後の母子を取り巻く状況は近年大きく変化しているとし、個々の背景、なかでも心理面に配慮した支援・アドバイスを行うことが肝要とした。
また、特別企画「小児歯科のチカラを再発見~乳歯の根管治療~」では、長弘茂樹氏(埼玉県勤務)の司会のもと、亀岡 亮氏(日本歯科大学附属病院小児歯科)、杉本卓海氏(昭和医科大学歯学部小児成育歯科学講座)、田中亜生氏(東京歯科大学小児歯科学講座)の3名のパネリストが登壇し、乳歯の根管治療をテーマにディスカッションを展開。治療の各ステップにおける考慮すべき事項や使用する器具・薬剤など、所属する大学医局における乳歯の根管治療の実際に加え、個人の見解も交えながら、活発な意見交換が行われた。
このほか、根本昌彦氏(国立重度知的障害総合施設のぞみの園研究・人材養成部)による教育講演「重度知的障害児・者が教えてくれたこと―意志決定支援を絡めて―」、戸川鎮男氏(国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局秩父学園)による特別講演「歯医者さんへの不安を感覚から考える」、ランチョンセミナー、ポスター発表などが行われたのに加えて、講演の合間に立ち寄れるDHコミュニケーションスペースも設けられ、大会は成功裏に終了した。