社会|2026年11月4日掲載

島津貴咲氏が、日常の小児歯科診療に役立つ知識と対応のポイントを症例とともに解説

クインテッセンス出版株式会社、第97回WEBINARを開催

クインテッセンス出版株式会社、第97回WEBINARを開催

 さる10月22日(木)、島津貴咲氏(東京都開業)によるWEBINAR #97「小児歯科を得意になろう~小児の臨床の悩みにお答えします~」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。

 本セミナーは、島津氏の著書『小児の臨床の悩みにお答えします~治療から口腔機能管理まで,小児歯科が得意になる本~』を基に行われた。同書は、小児歯科診療における臨床上の悩みをQ&A形式でまとめたもの。本セミナーでは、全9章・37のQ&Aで構成された同書からいくつかのQuestionを取り上げ、具体的な対応や判断のポイントを掘り下げた。

 第1章「予防編」からは、シーラントの適応や材料の選択について紹介。レジン系とグラスアイオノマー系それぞれの特徴に加え、萌出状態やう蝕リスクに応じた選択の考え方を解説した。また、清掃が難しい盲孔への対応など、見落としやすいポイントにも注意を促した。

 第2章「診査、診断編」からは、小児のX線撮影について、撮影法の選択から実施するタイミング、患児への声掛けまで具体的に解説。隣接面う蝕の確認だけでなく、過剰歯や先天性欠如、萌出障害などの早期発見にもX線検査が重要であるとし、年齢や口腔内の状態に応じた撮影のポイントを症例とともに示した。

 第3章「治療編」からは、ラバーダム防湿の利点と装着の手順を動画を交えて紹介。誤飲・誤嚥の予防や軟組織の保護、機械的刺激による嘔吐反射の抑制、唾液による汚染防止などに加え、不協力児や舌癖のある患児では安全な治療のために積極的な使用を勧めた。

 さらに第5章「口腔機能、口腔習癖編」からは、口呼吸が顎の成長や歯列に及ぼす影響、睡眠との関係を解説。口唇閉鎖力や舌圧の評価、トレーニングについても紹介した。第6章「不正咬合編」からは、過蓋咬合の原因として歯ぎしりや食いしばり、口腔習癖、姿勢などにも目を向け、生活指導や口腔周囲筋へのアプローチを紹介した。第8章「外傷編」からは、受傷状況の確認や口腔内写真、X線検査を含む診査の要点と、外傷の種類に応じた対応を説明した。

 講演の最後には、治療を成功させるためには患児・保護者とのラポール形成が重要であると強調。子どもには愛情をもって、保護者には関心をもって接すること、また必要に応じて歯科衛生士や矯正医、他科の専門医と連携することの大切さを伝えた。

 なお、セミナーで取り上げた内容は同書の一部であり、書籍では日常の小児歯科臨床で直面しやすい幅広い疑問を扱っている。さらに、Questionの内容に関連する知識や保護者への説明方法などを補足するColumnも収録されており、小児歯科診療の知識をより深められる内容となっている。

 本セミナーの振り返り配信は、2027年1月22日まで購入が可能となっている。また、WEBINAR#98として、きたる11月26日(木)、藤松 剛氏(歯科技工士、S.T.F)を招聘し、「ミリング加工の基礎と応用 ~加工テンプレート編集の実際~」の講演タイトルで開催予定。振り返り配信、次回WEBINERお申し込みはいずれもこちらから。

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