学会|2026年11月4日掲載
名古屋の地に550名以上を集め、バラエティーに富んだ内容の講演が展開される
(公社)日本口腔インプラント学会第47回中部支部学術大会開催
さる10月31日(土)、11月1日(日)の両日、JPタワー名古屋 ホール&カンファレンス(愛知県)において、公益社団法人日本口腔インプラント学会第47回中部支部学術大会(寺本祐二大会長、近藤尚知支部長、馬場俊輔理事長)が、「国民から信頼される専門性ある口腔インプラント治療」をメインテーマ、そして「健康寿命延伸に挑むチーム医療の結束」をサブテーマに550名以上を集めて開催された。
本大会は、シンポジウム、特別講演、特別セミナーから、一般口演、専門資格(歯科医師/歯科技工士/歯科衛生士)教育講座、ランチョンセミナー、そして市民公開講座まで多岐にわたるテーマおよび形式にてインプラント治療が縦横に語られた。
特別講演1・2では、金子 至氏(長野県開業)による「歯周治療をベースにした予防型歯科医院を目指して」、岩野義弘氏(東京都開業)による「抜歯基準とインプラントへの移行 ―歯周治療学的視点から―」が行われた。歯周病治療とインプラント治療に造詣が深い両者から、分かち難い2つの分野においてプラークコントロールの重要性と、長期的な視点に立って歯の予後を見通し治療計画を立案することの大切さが語られた。
特別セミナー「無歯科医離島における医科歯科連携の未来・地域医療における鳥羽市の試み」では、歯科医師ではなく医師である小泉圭吾氏(鳥羽市立神島診療所所長)が登壇し、人口減少と高齢化が著しく進む三重県鳥羽市の有人離島(神島、答志島、菅島、坂手島)と半島部の医師および歯科医師が常駐しない地域における医療サービス提供を継続するための取り組みを説明した。オンライン診療だけでなく、オンライン服薬指導、医療MaaS(Medical Mobility as a Service)などを組み合わせ複数の離島・診療所を1つの医療チームとして支える体制づくりが紹介され、聴講者たちの関心を集めた。
「サイナスリフト長期予後のための戦略」と題されたシンポジウムでは、栗田 浩氏(信州大学)による「自験例におけるサイナスリフトの長期経過および予後予測因子に関する考察」、菅井敏郎氏(東京都開業)による「サイナスリフトの長期予後を支える安全戦略 ―ダイナミック3Dナビゲーションの新たな応用と上顎洞関連トラブルへの対応―」が行われた。座長を務めた堀田康記氏(愛知県開業)の巧みな話術も手伝って、大会最終日の最後のプログラムにもかかわらず、併発症への質問が相次ぐなどディスカッションまで大いに盛り上がった。