2021年7月15日掲載
日本酒「SAKE」の世界へようこそ
美酒へのいざない (第6話)
第6話:夏の日本酒を楽しむ
季節に合わせて楽しむ日本酒
自然豊かな日本には、春夏秋冬といった四季があります。それに連動して旬の野菜など食材があり、また日本酒も季節に合わせて楽しむことができます。日本酒は、古くは江戸時代から寒造りといいまして、早朝に吐く息が白いような寒い冬に造るのが適しているといわれています。日本酒の醸造に有用ではないと思われる微生物の影響リスクが低くなるなどのメリットがあるからです。
そのような理由から、できたての新酒は50~60日ほどの仕込みの期間を経て冬から早春に出荷リリースし、その時期にはたくさんの皆様にお楽しみいただいているのではないかと思っています。新澤醸造店では、早稲の酒造好適米を仕入れてそのまま秋のうちに新酒をお届けし、いち早く新米による日本酒の恵みを味わっていただこうと考えています。
このように一般的な日本酒は、おおよそ11月~翌年2月くらいの冬季に仕込まれます。できたての頃はフレッシュさを楽しみ、そして秋口になると穏やかでまとまった味わいになるとされ、それは「冷卸」や「秋上がり」とよばれるなど、これまた古くから愛されています。寒い真冬には、燗酒でお身体を温めることがお好きな皆様もいらっしゃるのではないでしょうか。

日本酒なのにオンザロック?! 夏酒の楽しみ方さまざま
近年では「夏酒」という言葉もかなり浸透してきたのではないかと自負しています。酒蔵によってさまざまなタイプがありますので、いくつかご紹介します。
まず、通常の16度ほどのアルコール度数よりも1~2度低めに仕上げたタイプ。日本酒は、醸造酒の中でも稀に見る高アルコール度数を誇り、技術的にはすばらしいのですが、現代社会ではヘルシー志向などアルコール度数が強いこと自体が避けられるシーンも見受けられます。よって暑い夏でも冷蔵庫で冷やしてライトな感覚で飲めるものとして流通しています。
つぎに、逆にアルコール度数を18度ほどで仕上げて氷を浮かべるオンザロックスタイルを提案するタイプです。ビールやワインなどと同じ「醸造酒」に分類される日本酒には、氷を浮かべて飲むという行為はなんだか躊躇われるところもあるかもしれませんが、ラベルや商品名にて積極的に提案したり、ボトルも水色だったりして爽やかさを演出している日本酒もあります。それに近いものでは、濃厚な味わいのにごり酒を夏酒として見受けられ、これもオンザロックスタイルでも味が薄くならないようにとの意図が感じられます。
そして、酸味を強調するタイプも日本酒としてあります。十数年前までは、日本酒において酸味は嫌われる傾向が多かったのですが、酸味の質の向上やリンゴ酸やクエン酸や乳酸などバラエティに富んだ味わいの表現の確立、加えて飲み手の許容性の高まりなどの要因で酸味をうまく取り入れる日本酒も増えてきました。かくいう新澤醸造店の夏酒も「あたごのまつ ひと夏の恋」という微かな甘酸っぱさをイメージして販売しています。この夏季限定絶賛販売中ですので、よろしければぜひお手に取っていただけますと幸いです。
最後に、実はこの夏酒という言葉とジャンル、スタートに携わっていました。東京・中野区にあります「味ノマチダヤ」という地酒専門店が「夏でも日本酒を飲んでもらいたい」と蔵元を30社程度集めて、それぞれの夏酒の説明・アイデアを絞り出し、スタートいたしました。今思えば、ここまで広がりを見せるブームになった夏酒。ぜひバラエティあふれる各蔵の味わいをお楽しみください。
自然豊かな日本には、春夏秋冬といった四季があります。それに連動して旬の野菜など食材があり、また日本酒も季節に合わせて楽しむことができます。日本酒は、古くは江戸時代から寒造りといいまして、早朝に吐く息が白いような寒い冬に造るのが適しているといわれています。日本酒の醸造に有用ではないと思われる微生物の影響リスクが低くなるなどのメリットがあるからです。
そのような理由から、できたての新酒は50~60日ほどの仕込みの期間を経て冬から早春に出荷リリースし、その時期にはたくさんの皆様にお楽しみいただいているのではないかと思っています。新澤醸造店では、早稲の酒造好適米を仕入れてそのまま秋のうちに新酒をお届けし、いち早く新米による日本酒の恵みを味わっていただこうと考えています。
このように一般的な日本酒は、おおよそ11月~翌年2月くらいの冬季に仕込まれます。できたての頃はフレッシュさを楽しみ、そして秋口になると穏やかでまとまった味わいになるとされ、それは「冷卸」や「秋上がり」とよばれるなど、これまた古くから愛されています。寒い真冬には、燗酒でお身体を温めることがお好きな皆様もいらっしゃるのではないでしょうか。

日本酒なのにオンザロック?! 夏酒の楽しみ方さまざま
近年では「夏酒」という言葉もかなり浸透してきたのではないかと自負しています。酒蔵によってさまざまなタイプがありますので、いくつかご紹介します。
まず、通常の16度ほどのアルコール度数よりも1~2度低めに仕上げたタイプ。日本酒は、醸造酒の中でも稀に見る高アルコール度数を誇り、技術的にはすばらしいのですが、現代社会ではヘルシー志向などアルコール度数が強いこと自体が避けられるシーンも見受けられます。よって暑い夏でも冷蔵庫で冷やしてライトな感覚で飲めるものとして流通しています。
つぎに、逆にアルコール度数を18度ほどで仕上げて氷を浮かべるオンザロックスタイルを提案するタイプです。ビールやワインなどと同じ「醸造酒」に分類される日本酒には、氷を浮かべて飲むという行為はなんだか躊躇われるところもあるかもしれませんが、ラベルや商品名にて積極的に提案したり、ボトルも水色だったりして爽やかさを演出している日本酒もあります。それに近いものでは、濃厚な味わいのにごり酒を夏酒として見受けられ、これもオンザロックスタイルでも味が薄くならないようにとの意図が感じられます。
そして、酸味を強調するタイプも日本酒としてあります。十数年前までは、日本酒において酸味は嫌われる傾向が多かったのですが、酸味の質の向上やリンゴ酸やクエン酸や乳酸などバラエティに富んだ味わいの表現の確立、加えて飲み手の許容性の高まりなどの要因で酸味をうまく取り入れる日本酒も増えてきました。かくいう新澤醸造店の夏酒も「あたごのまつ ひと夏の恋」という微かな甘酸っぱさをイメージして販売しています。この夏季限定絶賛販売中ですので、よろしければぜひお手に取っていただけますと幸いです。
最後に、実はこの夏酒という言葉とジャンル、スタートに携わっていました。東京・中野区にあります「味ノマチダヤ」という地酒専門店が「夏でも日本酒を飲んでもらいたい」と蔵元を30社程度集めて、それぞれの夏酒の説明・アイデアを絞り出し、スタートいたしました。今思えば、ここまで広がりを見せるブームになった夏酒。ぜひバラエティあふれる各蔵の味わいをお楽しみください。