2022年11月号掲載
私のはじめての1本[Scene3] インプラント導入時期の思い出
歯科口腔外科での下地
私は歯科大学の学生時代(1955年頃)、東京歯科大学の北村勝衞教授の雑誌連載にあった骨膜下インプラントに興味を抱いていた。卒後は医学部の歯科口腔外科に進み長いこと過ごしていたので、口腔外科を主体に臨床を行っていた。そのため、外科的な処置を要するインプラント治療への垣根は当時の一般開業医よりも低いものであった。
1981年4~9月には、ノルトライン=ヴェストファーレン州の奨学金を得てアーヘン工科大学医学部歯科口腔外科(西ドイツ)に留学した。...