感染管理を陰で支えるメディコムジャパンの「顔」

2021年3月号掲載

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2021年3月号掲載

感染管理を陰で支えるメディコムジャパンの「顔」

患者さんに安心して来院していただける歯科医院づくりをサポートしたい

 マスクやガーゼなど、医療現場に不可欠な感染予防品・ケア製品の製造・販売を手がけ、医療現場の感染管理を陰で支えるヘルスケア企業「A.R.メディコム・インク・アジア・リミテッド」(メディコムジャパン)。本欄では、藤原慎一氏(同社代表取締役社長)にコロナ禍における同社の果たす役割についてうかがった。

藤原:当社は、モントリオール(カナダ)を本社とするグローバルヘルスケア企業です。感染予防先進国である北米の基準や知識が反映された高い品質と洗練されたデザインが特長である当社の製品群は、世界約100ヵ国に提供されています。

 当社の特長として、①グローバルな高品質、②品質を保証する生産体制、③国内拠点がある安心感、④医科、歯科、産業分野でさまざまなニーズに対応――以上の4つが挙げられます。

 品質については、SARSや新型インフルエンザが過去に大流行しましたが、そのときに世界中で使われたのが当社のマスクです。「医療用マスクならメディコム」といわれるほど、世界的に品質への信頼度が高いのが大きな特長であり、最大の強みです。

 生産体制については、北米、ヨーロッパ、アジアなどに広く生産拠点を置いています。もちろん、世界基準の厳しい生産管理体制を徹底し、今回の新型コロナウイルス感染症でもいち早く対応させていただきました。医療機器に関する品質マネジメント国際規格であるISO13485認証取得はもちろん、厚生労働省の求める製造管理および品質管理基準GMPはじめ、ISO9001品質マネジメントシステムを確立しています。

 国内拠点については、アジア拠点の日本法人として2003年に開設されました。全国への迅速な流通を実現するため、神戸にロジスティックセンター(物流センター)も設置し、非常時や緊急時でもすぐに対応できる体制で多くのお客様に安心感を提供できるように努めています。

 当社の扱う感染予防品は、多岐にわたります。医科、歯科、産業分野という3つの柱で販売を展開し、世界基準が反映された品質と信頼性は、いずれの分野のお客様からも高評価を得ています。

 その他、当社ではすべての歯科医療従事者が感染管理の知識を得て、正しい院内感染管理対策が実施できるように、NPO法人日本・アジア口腔保健支援機構(JAOS)と連携しています。全国での歯科感染管理者検定や感染管理および歯科感染管理のエキスパートを講師に迎えたセミナーを開催して、正しい情報提供を行っています。

 新型コロナウイルス感染症の影響で歯科医院への受診抑制が懸念されます。今後とも国民が安心して歯科医療を受けることができる環境整備をサポートできるように、安定的な製品の供給や正しい情報提供に取り組み、感染管理の世界基準に基づいた品質と信頼性で、人々と社会のヘルスケアに貢献したいと思います。