2026年3月号掲載

創業120 周年を迎えた ヨシダグループの「顔」

※本記事は、「新聞クイント 2026年3月号」より抜粋して掲載。

これからも「人」のヨシダとして、その中心であり続けたい

日本最古の歯科機械メーカーとして、本年創業120 周年を迎えたヨシダグループ。日本の歯科医療の発展は、同社の歴史とともにあるといっても過言ではない。モノづくりだけでなく国民の健康を歯科から支えるさまざまな取り組みに挑戦する同グループは英知と技術、人間力を結集し、日本から世界へさらなる高みを目指す。同グループ代表の山中一剛氏が歯科界に伝えたいメッセージとは――。

山中:1906 年の創業以来、ヨシダグループ(以下、当社)は「一生つづく健倖を、口から。」のスローガンのもと、日本の歯科医療を支えるべく歩んでまいりました。このスローガンを実現するためにグループ各社が連携しそれぞれの役割を果たすことで、人々の一生続く健康とその先にある幸福に貢献することができると考えています。

 当社は国内初の歯科用タービンや歯科用ユニット、歯科用CBCT など革新的な製品を数多く生み出してきました。そのようななかで歯科医師や歯科技工士、歯科衛生士が持続可能な歯科医療を提供するためには、技術の「継承」が不可欠となります。

 そこで、デジタルマイクロスコープ「ネクストビジョン」を完備した研修施設「T-Studio」を整備しました。今後5年をかけて「ネクストビジョン」を活用したハンズオンセミナーや販売をつうじて、国内外の研修施設を中心に販売拡大を目指します。そして、デジタル時代だからこそ日本から世界で活躍する歯科医師のグローバルなネットワークを形成したいと考えています。

 近年、歯科医療が治療中心型から予防管理型へと変化するなか、当社はさらにその先にある総合的な口腔健康管理を目指しています。う蝕や歯周病などの歯科疾患の治療・管理だけでなく予防医療における歯科の役割として、糖尿病患者の睡眠時無呼吸症候群や口腔機能低下などの健康リスクに対して、当社が長年培った技術やネットワークによって早期発見や治療できる製品の開発をとおして国民のQOL向上に貢献できると考えています。

 現在、「Dental Next Action(DNA)」プロジェクトとして、食育、睡眠、スポーツといった領域と歯科とのコラボレーションをはじめ、歯科医院の新しい価値を創る「いい歯科医院を共に創る」という活動を推進しています。また、歯科用ユニットの開発・製造、販売、メンテナンスといった製品ライフサイクルを経た歯科機械の循環型サプライチェーンを考案しました。現在、社内にそれを具現化した多職種連携型医務室「ウェルビーイングクリニック」を開業し、内科医と歯科医師が医療を提供しています。

 私は楽しいと感じる仕事をすることで、さまざまな人が集まり斬新なアイデアが生まれると思っていま
す。ヨシダグループはこれからも「人」のヨシダとして、その中心であり続けたいと考えています。

 8月には彫刻家の外尾悦郎氏をお招きし、特別講演会を開催します。「継承と共創」のテーマのもと、未来を描き歯科の価値を高めるための私たちの取り組みにご期待ください。