日本デンタルショー2021の準備委員長

2021年6月号掲載

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2021年6月号掲載

日本デンタルショー2021の準備委員長

コロナに負けず日本デンタルショーを成功に導きたい

 昨年からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2020年は全国各地のデンタルショーが軒並み中止されたが、今年に入りようやく開催のめどがたち、九州、北海道、神奈川でデンタルショーが開催予定だった。しかし5月には緊急事態宣言の6都府県の延長や対象地域の追加も発表され、九州デンタルショーは中止を余儀なくされるなど、依然として先行き不透明な状況下にある。本欄ではきたる9月開催予定の日本デンタルショー2021の準備委員長である山中一剛氏(一般社団法人日本歯科商工協会副会長)に開催にかける想いをうかがった。

山中:新型コロナウイルス感染症の蔓延により、全世界の経済活動や移動が制限されるなか、ワクチン開発が進み今秋までには何とか収束に向かうような希望の光も垣間見えてきました。

 日本デンタルショーは、2012年は大阪で開催、2016年は福岡と東京でのダブル開催でしたので、首都圏単独開催となると2008年以来13年ぶりとなります。本来であれば2020年開催とするところ、当初、東京オリンピックの開催が予定されていたこともあり、2021年の開催といたしました。本年秋の開催となったことで、コロナ禍への対応の時間を確保できたことは、不幸中の幸いでした。

 第24回日本歯科医学会学術大会との併催である日本デンタルショー2021は、4年に一度の歯科界最大級の展示会です。今回の会場であるパシフィコ横浜は、国内最大規模の施設を有し、Withコロナ時代の展示会場として3密を回避できる十分な空間を確保した会場となります。

 今回、準備委員会としても6月下旬から開始するWebによる事前登録方式(QRコードなど)の採用やバーコードによる入場管理システムの導入など、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代への対応にも取り組み、万全な感染対策をしたうえで開催準備を進めております。

 本デンタルショーは、メインテーマに「逆転の発想 歯科界2040年への挑戦」を掲げ、歯科医療の方向性に沿った最新の歯科医療機器や歯科医療技術に関する情報を発信することにより、歯科界全般の発展につなげていくことを目指しています。また、来場される歯科医療従事者の皆様方のお手本となるように、会場内での感染予防の徹底、国民の健康に資する安心・安全な歯科医療を提供できる最新の歯科機械や材料、DX機器、サービスなどを出展者一同で展示し、少しでも学びの場となるようお待ちしたいと考えております。

 変異ウイルスによる感染拡大など、今後の動向について留意しなければならないことは当然ですが、医療関係者に対するワクチン接種も進んでいることをふまえ、万全の注意を払いながら開催に向けて準備を進めております。

 本デンタルショーを成功に導くことで、少しでも日本の歯科医療に貢献できるように鋭意準備を進めております。皆様のご参加、そしてご理解とご協力をお願い申し上げます。

※9月23日(木・祝)、24日(金)、25日(土)に開催を予定していました「日本デンタルショー2021」(一般社団法人 日本歯科商工協会主催)は、コロナウイルス感染拡大の状況をふまえ、2022年3月4日(金)、5日(土)、6日(日)へ延期となりました。https://www.dental-show.jp/