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2024年4月号掲載

第3回:研究での連携を円滑に行う3つの心得

放射線治療と口腔に関連する研究の少なさ

がん支持療法のカギは「多職種によるチーム医療」であり、そのなかでも検討会への参加が円滑なチーム医療に重要です。これは日常臨床での心得であり、今回は、研究における医科歯科連携を円滑に行うための心得について述べてみたいと思います。

私が放射線治療を学び始めた頃は、放射線による口腔有害事象(副作用)と口腔環境との関係についての研究は顎骨壊死ぐらいでした。当初、指導医に言われたことは、「放射線治療中の口腔粘膜炎は必発。それも歯科でよく見る口内炎とは違い、火傷みたいな状態」でした。実際に経験した口腔粘膜炎は酷いもので、当時はキシロカイン含嗽程度しか対応法がなく、患者さんを励ましてなんとか乗り越えてもらうような状況でした。当然、疼痛で歯磨きなどはできませんので、診察時の口腔内は血餅やプラークなどの汚染物が堆積し、放射線による腫瘍の反応や腫瘍の状態などの診察は困難をきわめました。

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