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第19回コロキウム、コロナ関連の演題多数で盛会

2020年10月号掲載

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第19回コロキウム、コロナ関連の演題多数で盛会

深井保健科学研究所

深井保健科学研究所所長の深井氏。
深井保健科学研究所所長の深井氏。
 8月30日(日)、オンラインミーティングプログラムのZoom上において、深井保健科学研究所第19回コロキウム(深井穫博所長)が「COVID-19と口腔保健・歯科医療のNew Normal」をテーマに開催され、疫学や公衆衛生を専門とする大学関係者、行政関係者、臨床家らが多数参加し、盛会となった。

 開会後、深井氏(埼玉県開業)が開催主旨を説明し、「本コロキウムでは口腔と全身との関係および長寿社会における社会保障の観点から、New Public Healthをテーマに議論し政策提言を行ってきた。今回のCOVID-19は口腔分野の公衆衛生上の弱点を露呈するものとなり、それを克服するには短期的な対応と中長期的な対応が必要」としたうえで、「COVID-19 に対する個々の行動と経験を共有し、そこから浮かびあがってくる今後の口腔保健・歯科医療のNew Normalについて考えたい」と述べた。

 その後、3つのパートに分けられて展開されるなか、「Part2:課題別New Normal」では、各分野の演者から発表が行われた。なかでも、恒石美登里氏(日本歯科総合研究機構)による「コロナ禍での医療機関の経営状況について」と題した講演では、支払基金や国保、日本歯科医師会会員調査などのデータをもとに、全国的な経営状況の悪化について言及。また、今後の歯科診療の診療報酬上の対応や課題について解説した。

 最後に「Part3:提言」として深井氏が登場し、閉会の辞では近日中に深井保健科学研究所のホームページ(http://www.fihs.org/)に提言が掲載されることを報告した。