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磁性アタッチメントが区分C2で保険適用

2021年8月号掲載

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社会 2021年8月号掲載

磁性アタッチメントが区分C2で保険適用

中央社会保険医療協議会

使用患者数は84,000名を想定しているとのこと(写真提供:㈱ニッシン)。
使用患者数は84,000名を想定しているとのこと(写真提供:㈱ニッシン)。
 6月23日(水)、第481回中央社会保険医療協議会(以下、中医協)総会がWebにて開催され、歯科関係医療機器として、磁性アタッチメントである「フィジオマグネット」(ケディカ)の保険適用が認められた。区分C2(新機能・新技術)での適用となっており、保険償還価格は磁石構造体が7,770円、キーパーが2,330円で、準用技術料として区分番号M005装着の1歯冠修復(45点)、注2の内面処理加算2(45点)、M010 金属歯冠修復1のインレーのイ 単純なもの(190点)、M029有床義歯修理(252点)を算定でき、きたる9月1日より保険収載される予定。

 本製品は、ダイレクトボンディング法によりキーパーを装着した根面板を支台歯に装着し、有床義歯に磁石構造体を装着することにより、磁気吸引力で義歯の維持力を得る磁性アタッチメントである。従来の支台装置であるクラスプと比較して、有害な側方力などを吸着面の滑りなどにより緩和することが可能で、支台歯の負担を軽減することができる。

 磁性アタッチメントを用いた有床義歯治療はこれまで保険適用外であったが、今回「フィジオマグネット」を用いた治療のみ保険適用となった。超高齢社会の日本において有床義歯の需要はさらに増加してくると思われる。今後の動向に注目が集まる。