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若手支援・復帰支援臨床セミナーをWeb開催

2021年10月号掲載

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同窓会 2021年10月号掲載

若手支援・復帰支援臨床セミナーをWeb開催

大阪大学歯学部同窓会

左から中村俊雄氏、吉田健二氏、寺嶋宏曜氏。
左から中村俊雄氏、吉田健二氏、寺嶋宏曜氏。
 8月22日(日)、大阪大学歯学部同窓会(谷口 学会長)による、2021年度若手支援・復帰支援臨床セミナーがWeb配信にて開催され、48名が参加した。

 本セミナーは、臨床研修修了後5年目までの若手歯科医師ならびに臨床からしばらく離れて復帰を目指す歯科医師を対象に、例年であれば講義と実習で基本的な臨床技術や知識の習得を目指すものであるが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に鑑み、昨年は残念ながら開催を中止、今年は2回にわたって実習なしのオンライン講義のみでの開催となった。初回の今回は、3名の臨床家を招聘して行われた。

 最初に登壇した吉田健二氏(大阪府開業)は、「歯内療法をシンプルに考える」と題して講演した。医原性感染の防止は根管治療の成功を左右すると強調。処置中の感染対策として、おもにラバーダム防湿のテクニックや導入のヒント、重要性について詳述した。

 続いて中村俊雄氏(兵庫県開業)が登壇。「ステップアップ!支台歯形成」と題して、切削の技術面向上のためのノウハウを中心に悪い例などを用いて平易に解説した。

 最後に登壇した寺嶋宏曜氏(兵庫県開業)は、「歯周治療を楽しもう!」と題して、歯周基本治療および歯周外科治療におけるさまざまな歯科医師の役割を紹介した。プラークリテンションファクター除去の面から考えれば、歯科医師に求められていることは少なくないとした。

 講演後の質疑応答では、それぞれの演者に対し質問が挙がり、講演同様わかりやすい説明がなされた。