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全国初の講習会に歯科技工士が多数参集

2022年11月号掲載

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社会 2022年11月号掲載

全国初の講習会に歯科技工士が多数参集

大阪府歯科技工士会

ほぼ満席となった会場。歯科技工におけるリモートワーク導入へ関心の高さがうかがえた。
ほぼ満席となった会場。歯科技工におけるリモートワーク導入へ関心の高さがうかがえた。
 9月19日(月)、ヴィアーレ大阪(大阪府)において、歯科技工士法施行規則(リモートワークの解禁等)の一部改正に伴う講習会(大阪府歯科技工士会主催)が開催され、約200名の歯科技工士が参集した。

 「歯科技工士法施行規則の一部を改正する省令」が本年4月から施行されたことにともない、デジタル技術を活用した歯科技工業務(コンピュータを用いた歯科補綴物などの設計)における「リモートワーク」などが可能となった。リモートワークを行うためには、歯科技工所の管理者が所定の研修を受講し、各保健所への届け出が必要となる。本講習会は、今回の改正の内容を正しく周知することを目的に、全国初の試みとして開催された。

 会場では、前川清和氏(大阪府歯科技工士会会長)による主催者挨拶、小椋正之氏(厚生労働省医政局歯科保健課課長)と森野 隆氏(日本歯科技工士会会長)による来賓挨拶後、毛利泰士氏(大阪府健康医療部健康推進室健康づくり課統括主査)、野崎一徳氏(大阪大学歯学部附属病院・医療情報室 オーラルデータサイエンス共同研究部門室長・准教授)、末瀨一彦氏(奈良県歯科医師会会長)による講演がそれぞれ行われた。なお、登壇予定だった藤松 剛氏(歯科技工士、株式会社S.T.F代表取締役)は、台風14号の影響で急遽挨拶のみとなった。

 各演者からは、今回の省令改正の背景や内容、歯科技工士の「リモートワーク」、機器の共同利用、セキュリティ対策など、「歯科技工におけるリモートワークの基本的な考え方」に基づいた詳細な解説がなされた。