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小林、高橋、柳川の3氏が体現したい政策をアピール 

2023年1月号掲載

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政治 2023年1月号掲載

小林、高橋、柳川の3氏が体現したい政策をアピール 

日歯会長予備選挙立候補予定者共同記者会見

歯科界の改革をともに願い握手を交わす3氏。左から小林氏、高橋氏、柳川氏。
歯科界の改革をともに願い握手を交わす3氏。左から小林氏、高橋氏、柳川氏。
 2022年12月7日(水)、アルカディア市ヶ谷(東京都)において、日本歯科医師会(以下、日歯)会長予備選挙立候補予定者共同記者会見(歯科記者会主催)が開催された。本会は、日歯会長予備選挙に立候補を表明した小林慶太氏(千葉県開業、元日歯常務理事)、高橋英登氏(東京都開業、日本歯科医師連盟会長)、柳川忠廣氏(静岡県開業、日歯副会長)の3氏が掲げる政策の周知を目的に開催された。

 席上、3氏は自己紹介を行った後、歯科記者会から提示された①日歯会長予備選挙に立候補した理由、②任期中に取り組みたい課題と短期的・中長期的目標、③日歯のこれまでの政策を踏襲する事項と改革したい事項――の3つの質問に回答した。

 小林氏は、日歯の指導力が著しく低下していることに警鐘を鳴らした。それをふまえ、歯科医療に関連するIT化の推進や歯科経営の健全化をはじめとする政策方針を示しながら、小林氏が見据えた日歯を体現させるために「日歯会員の声を拾い上げ、寄り添う日歯にしたい」との思いが語られた。

 高橋氏は、歯科医師の地域偏在や診療報酬をはじめとする歯科界の課題を挙げ、歯科医師を目指す若者たちの将来を不安視する声が現場から寄せられていることを述べた。また、日本歯科医師連盟(以下、日歯連盟)での経験を挙げ「歯科医師は国策で医療を提供している。厳しい現状を打開していくためにも政権に対しても物言う日歯にしたい」と強調した。

 柳川氏は、多様化する社会の需要への対応や医療のDX化の推進などにより、多くの日歯会員が戸惑い疲弊している現状にふれ「日歯として政策方針を明確化し、歯科医師の矜持をもって診療できる環境整備をしていきたい」と述べた。あわせて、日歯連盟との関係性についても言及し、日歯と日歯連盟それぞれの役割を明確にしたうえで足並みを揃えた活動を行う必要性をアピールした。

 本会見では、日歯と日歯連盟との関係性に言及する場面が多く見受けられた。「日歯会長としての政治とのかかわり」は本選挙戦の1つのキーポイントとなるのではないだろうか。