2022年12月10日（土）、11日（日）の両日、ベルサール九段（東京都）において、第29回JIADS総会・学術大会、松井徳雄JIADS新理事長就任記念大会（瀧野裕行理事長）が「チームアプローチ成功の鍵を探る」をテーマに開催され、400名以上が参集した。

　10日午前は、歯科医師と歯科衛生士による会員発表が行われた。なかでも歯科医師による発表では、木村　学氏（埼玉県開業）より歯肉縁下カリエスに対してAPF（歯肉弁根尖側移動術）を用いた発表、髙野琢也氏（茨城県開業）より結合組織移植術におけるphenotypeを改善した症例が解説された。なお、今年度のアワードは山本　誠氏（大阪府開業）が受賞した。

　午後は、以前海外の学会にて講演を行った奈良嘉峰氏（神奈川県開業）、小野晴彦氏（大分県開業）、岩田光弘氏（岡山県開業）、猪子光晴氏（北海道開業）４名による発表が行われ、歯周組織再生療法や根面被覆術における切開、縫合の手技などが解説された。

　11日午後は、松井氏（東京都開業）によるJIADS新理事長就任講演「JIADSだから伝えられること」が行われた。松井氏は、JIADS誕生からの歴史やその功績を紹介。JIADSのラーニングステージの基礎・基本を大切にしながら、Conceptualization、Predictability、Longevityという3つのコンセプトのもと、新理事長として「これまでのすばらしい活動を継承・発展させていきたい」と述べた。

　その後は、「チームアプローチの実際」をテーマに、吉野宏幸氏（埼玉県開業）、須田剛義氏（大阪府開業）がそれぞれ講演を行った。