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咀嚼能力を測定できる「咀嚼チェックアプリ」を開発

2023年3月号掲載

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咀嚼能力を測定できる「咀嚼チェックアプリ」を開発

株式会社ロッテ

「キシリトール咀嚼チェックガム」には測定用台紙が同封される。
「キシリトール咀嚼チェックガム」には測定用台紙が同封される。
 2月7日(火)、株式会社ロッテ(牛膓栄一代表取締役社長)はプレスリリースにて、生活者の口に入った食べ物を飲み込みに適した食塊を作るための総合的な能力、「咀嚼能力」をチェックする「キシリトール咀嚼チェックガム」(歯科専用、株式会社オーラルケア)の咀嚼結果をスマートフォンやタブレットを使用することにより、正確かつ客観的な評価を可能とする「咀嚼チェックアプリ」を開発。2月8日から運用を開始することを発表した。

 一般的に使用される目視による咀嚼能力の評価は、評価者の主観が大きく影響し評価結果にバラつきが発生することが課題であったが、本ツールは「キシリトール咀嚼チェックガム」を噛んで撮影するだけで、「咀嚼能力」を数字で評価することが可能になる。

 近年、高齢者の口腔機能と身体機能の調査研究において、オーラルフレイル(口のささいな衰え)という概念が提唱されているが、「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太の方針2022)」において、「生涯を通じた歯科健診の充実(国民皆歯科健診)の具体的な検討」と明記され、国や国民の間で口腔機能維持の重要性に対する認識が高まっている。

 本ツールの活用により、オーラルフレイルを未病の段階で防ぐスクリーニングや、軟食化が進むことによる咀嚼回数減少の改善などが期待される。