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2008年6月14日

日本顎咬合学会 第26回学術大会

「歯科医療のフィロソフィーを考える」をテーマに開催される

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 さる6月14日(土)、15日(日)の両日、東京国際フォーラムにおいて日本顎咬合学会第26回学術大会(小林和一理事長・大会長、南 清和プログラムチェアマン)が、「歯科医療のフィロソフィーを考える」をメインテーマに盛大に開催された。
 開会式では、小林氏、南氏の挨拶に続き、保母アワード(保母須弥也賞)の表彰式が行われ、前理事長の岩田健男氏(東京都開業)が受賞した。
 会場では、まず稲盛和夫氏(京セラ株式会社名誉会長)が登壇し「生き方―心を磨く」と題して基調講演を行った。稲盛氏は、京セラや第二電電(現KDDI)を立ち上げた頃の苦労や経験談などを交えつつ「人生の中で一番大切なことは、心の中に「思う」こと、「考える」こと。心に抱く想念が人生の決め手となる。そして、それを実現していくにはひたむきな努力と実行力が必要」と、人生のフィロソフィーについて語った。
 引き続き特別講演1が行われ、Vincent G.Kokich氏が登壇。「前歯部のインターディシプリナリーマネージメント」と題し、矯正専門医の立場から、前歯部の審美的な位置関係の決定要素について多数の臨床例を提示しながら講演を行った。
 2日目に行われた特別講演2「フルマウスリコンストラクションの真髄 歯科医療 咬合に始まり咬合で終わる」では、Thomas F. Basta氏(FACE主宰)、丸山公一氏(東京都開業)、本多正明氏(大阪府開業)が登壇し、それぞれ講演を行った。
 その他、両日を通して行われた歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士向けの講演では、それぞれの分野で活躍する錚々たる演者らが顔をそろえた。また、展示ホールで行われたテーブルクリニックにも、たくさんの参加者が訪れ、立ち見がでるほどの盛況ぶりであった。
 会員による一般口演、ポスター発表などもあわせると、総演題数は450を越え、参加者は4,271名に達した(歯科医師2,620名、歯科技工士293名、歯科衛生士929名、その他429名)。日本最大級の会員数を誇る本学会ならではの多種多様な講演、盛大な催し物には、コ・デンタルスタッフ全員で一緒に参加する姿が多く見られ、それぞれが勉強できる非常に有意義な場となっていた。