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2012年6月16日

第33回日本歯内療法学会学術大会開催

メインテーマ踏襲のシンポジウムが盛況となる

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 さる6月16日(土)、17日(日)の両日、日経ホール(東京都)において、第33回日本歯内療法学会学術大会(松島 潔大会長、赤峰昭文会長)が「歯内療法の未来を考える」をメインテーマに盛大に開催された。

 本大会では、一般口頭発表6題、ポスター発表23題、テーブルクリニック17題のほか、基調講演「研究倫理審査の現状と課題」(吉田雅幸氏、医歯大教授)、特別講演「エンドの新しいコンセプト:エステティック・エンド」(清水藤太氏、米国開業)、「ドイツの歯科医院および歯科大学における歯内療法の現状」(Dr. Benjamin BrisenoMarroquin:ドイツ・マインツ大教授)の2題、シンポジウム「歯内療法の未来を考える」(座長:赤峰昭文氏、九大教授/シンポジスト:須田英明氏、医歯大教授/木ノ本喜史氏、大阪府開業/笹井啓史氏、日大松戸教授)、臨床セミナー「非歯原性歯痛の診療ガイドラインとその臨床」(小見山 道氏、日大松戸准教授)、「根管充填材 ロエコシールの特徴について」(荒木孝二氏:医歯大教授)の2題、デンツプライ賞受賞者講演等が2日間にわたって行われた。

 大会のテーマ「歯内療法の未来を考える」に沿ったシンポジウムでは卒前教育(須田氏)から卒後教育(木ノ本氏)、さらには診療報酬(笹井氏)までの展望が3者から発表された。シンポジウムの座長をつとめられた赤峰会長の言葉にもあるように、「国民に歯内療法の重要性を広くアピールする」ための今後の対策等が発表されたが、とくに診療報酬の点数の割り付けに関しては、同領域の評価をいかに高め、厚生労働省にどのように提言していけばよいのかがディスカッションされた。

 なお、一般口演「根尖の肉芽組織について~根管内根尖部観察法」(吉岡隆知氏、東京都開業)が、エンド領域においてわが国でもっとも権威のある「ワカイ賞」を受賞。詳しくはthe Quintessence6月号に論文が掲載されているので、そちらを参照されたい。