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2012年10月27日

第26回日本口腔リハビリテーション学会学術大会開催

「口から食べる――多職種連携を通じて」をテーマに

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 さる10月27日(土)、28日(日)の両日、日本歯科大学生命歯学部(東京都)において 第26回日本口腔リハビリテーション学会学術大会(菊谷 武大会長、覚道健治理事長)が「口から食べる――多職種連携を通じて」をテーマに開催された。2日間にわたり、教育講演、特別講演、ランチョンセミナー、一般演題など多彩なプログラムが組まれた。

 さらに、1日目には約80名の一般参加者も交えて公開講座「口から食べる~口腔リハビリテーション 多職種協働に向けて ~」も行われた。基調講演「食べて治す、食べて癒す」には本邦のNST(栄養サポートチーム)の第一人者である東口高志氏(藤田保健衛生大)が、続いてのシンポジウムには江頭文江氏(地域栄養ケアPEACH厚木)、晴山婦美子氏(いわてリハビリテーションセンター)、菊谷 武氏(日歯大)が登壇し、口から食べることの重要性、そしてそれを支えるためには関連職種の連携が必須であることを訴えた。

 また、教育講演1「口腔リハビリテーションと言語聴覚士の専門性」では言語聴覚士である柴本 勇氏(国際医療福祉大)が、教育講演2「食べる機能の障害と発達」では小児科の医師である田角 勝氏(昭和大)が登壇し、先の東口氏、江頭氏も含めて、本学術大会の大きなテーマである『多職種連携』のもと歯科以外の分野からの演者招聘が目立った。

 さらに、特別講演「がん患者を支える歯科治療・口腔ケア」では大田洋二郎氏(静岡県立がんセンター)が登壇し、 本年4月の診療報酬改定での周術期口腔機能管理の導入は、「地域の歯科医療機関・病院歯科による歯科治療や口腔ケアは 医科の疾患治療に必須のものであり、連携なくして治療は完結しない」という厚労省の認識を示すものであり、歯科界はそれに どう応えるかが現在問われていると訴えた。

  なお、次回の学術大会は11月9日(土)、10日(日)に鶴見大学(神奈川県)で開催予定。