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2008年5月31日

第10回フォーラム東京スタッフミーティング開催

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 さる5月31日(土)、新歯科医師会館にて、第10回フォーラム東京スタッフミーティング(日吉賢次代表)が、73名の参加のもと開催された。本会は、予防中心型の歯科診療に取り組む歯科医院から成るスタディグループで、毎年くふうを凝らした企画がみられるが、今回は、歯科衛生士臨床に基づく実践的な内容の2講演が行われた。
 午前の部では、「素材を考慮したプロケアの実践―非侵襲的PTC 天然歯からインプラントまで―」と題し、加藤正治氏(高輪歯科)が登壇した。氏は、昨年「PMTC」の新たな可能性として、ADゲルとリナメルを用いて歯面への侵襲を最小限に食い止める「ナノケア」を提案しており、今回はそれをさらに深める内容となった。
 午後の部では、歯科衛生士である品田和美氏(黒田歯科医院)が特別講師として招かれ、「プラークコントロールとルート・プレーニングの結果をみよう―歯周治療の実力アップを目指して―」と題した講演が行われた。氏は30年にわたる臨床経験をもとに、さまざまな長期症例を紹介する中で、「口腔内だけでなく、患者さんの生活背景などを含め、その人自身をみることが重要である」と述べた。また、症例だけでなく、自身の歯科衛生士としての歩みについても語り、転機となった出来事を紹介する一幕もあった。ベテランならではの的確なアドバイスとともに、経験を積んでもつねに謙虚な姿勢に憧れの念を抱いた参加者も多く、その後の質疑応答では「目標にしたい」といった声も聞かれ、多くの質問が出された。