Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2013年7月20日

阪大歯学部同窓会学術委員会、第445回臨床談話会を開催

100名超の若手臨床家が集い、盛況となる

 さる7月20日(土)、大阪大学歯学部記念会館(大阪府)において第445回臨床談話会(大阪大学歯学部同窓会学術委員会主催)がテーマに「総義歯の考え方―いろいろなアプローチから共通点を探る―」を掲げて開催された。講師を務めた前田芳信氏(阪大大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座歯科補綴学第二教室教授)が率いる同教室のメンバーおよび同OB・OGの若手臨床家を中心に100名超の参加者で会場は埋め尽くされた。本臨床談話会で100名を超す参加者が集うことは稀で、テーマが「総義歯」だけに、臨床の現場で悩みが多いと思われる大勢の若手臨床家によって盛況となった。

 まず前田氏が登壇し、「総義歯臨床に関する疑問―大学で学んだことは無駄だったのか?」と題して、今回の導入編的内容を講演。つづいて同教室の松田謙一氏が「総義歯診療アプローチの変遷―難症例への対応」として、臨床写真やビデオを用いてプレゼンテーションを行った。最後に同教室出身(招聘教員)の奥野幾久氏(大阪府開業)が「有床義歯臨床において口腔内で何を見るか?」と題して長期症例を含めた自身の総義歯臨床像を披露した。

 BPS法(Bio-functional Prosthetic System)を中心に、前田氏はとくにルーティンを守ることの大事さを説き、概形印象(ランドマークを得るため)、咬合高径(ゴシックアーチは必ず)など、基本操作を遵守することがよりよい総義歯臨床への第一歩とした。前田氏の導入編の話を踏まえたうえでの松田氏、奥野氏のケースプレゼンテーションは、(1)顎堤の吸収の著しい症例、(2)顎位の不安定な症例、(3)痛みがなかなか解消しない症例への対応、(4)咬合調整はどのようにするか、(5)こんな症例にはこんな対応、応用を、の5項目に則ったもので、日常臨床のヒント的なアドバイスが数多く披露された。

 参加した若手臨床家の熱心にメモをとる姿が印象的で、難しいといわれる総義歯臨床が少し身近に感じられた催しとなった。