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2014年5月23日

第57回春季日本歯周病学会学術大会開催

「世界に発信する」をテーマに約2,000名が参集

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 さる5月23日(金)、24日(土)の両日、長良川国際会議場および岐阜都ホテル(岐阜県)において、第57回春季日本歯周病学会学術大会(澁谷俊昭大会長、永田俊彦理事長)が「世界に発信する」をテーマに約2,000名を集め開催された。

 本大会では2日間にわたり、特別講演、シンポジウム、学会学術賞受賞記念講演、倫理委員会企画講演、認定医・専門医教育講演をはじめ、一般口演やポスター発表など多数のプログラムが組まれた。

 初日の特別講演1「歯周病において破骨細胞はどのように誘導されるか」では、小方頼昌氏(日大)の座長のもと、高橋直之氏(松歯大)が登壇。in vivoにおける破骨細胞形成機構と歯周病における歯槽骨吸収の亢進と防御メカニズムについて最新の基礎的知見を紹介した。講演後の活発な質疑応答の様子から、反響の大きさが伺えた。

 シンポジウム1「ボーンバンクとサージカルトレーニング」では、小野寺良修氏(愛知県開業)の座長のもと、蜂谷裕道氏(愛知県開業)、青木光広氏(北海道医療大)がそれぞれ講演。蜂谷氏は整形外科におけるボーンバンクとサージカルトレーニングから話を展開し、やがて死体を用いたcadaverトレーニングの問題について言及した。それを引き継ぐ形で、青木氏が学会共催による献体を用いた手術技術研修の成果と展望を語った。ディスカッションでは、cadaverトレーニングの実現可能性や、歯科におけるボーンバンクの利用は可能なのかなどが議題として挙がっていた。

 2日目の特別講演2では、申 基★氏(明海大)の座長のもと、瀧野裕行氏(京都府開業)が「審美領域におけるティッシュマネージメントの科学と臨床」と題して講演し、根面被覆術におけるさまざまなテクニックを写真や動画を交えて供覧。今大会一番の大入りとなった会場を沸かせた。

 シンポジウム2「レーザー治療」では、吉江弘正氏(新潟大大学院)の座長のもと、山本敦彦氏(大阪府開業)、吉野敏明氏(神奈川県開業)、岡上吉秀氏(株式会社モリタ)、が講演。歯科用レーザーを用いた歯周組織およびインプラント周囲炎に対する治療だけでなく、レーザー装置の変遷にも言及し、現在の歯科用レーザーを総合的に理解するために非常に役立つシンポジウムとなった。

【★は吉ふたつ】