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2008年2月24日

第5回DHサミット開催

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 さる2月24日(日)、新日本製鐵代々木研修センター(東京都)にて、第5回DHサミットが、35名の参加のもと開催された。本会は、歯科衛生士に必要な基礎学問を徹底的に学ぶこと、また症例報告を積極的に行うことで、基礎やエビデンスに基づいた臨床ができるようになることを主な目的としている。
 そこで、今回もまず3名の若手歯科衛生士による以下の症例発表が行われた。
・「ルネちゃんの成長日記―DHとして子どもの成長を支援する」/鈴木彩香氏(小林歯科医院)
・「セカンドオピニオンで来院された患者さん」/香取左代美氏(若林歯科歯周病専門医院)
・オーバーインスツルメント―ボーダーラインの見極め方」/張替美樹子氏(目白若林歯科医院)
 その後のグループディスカッションでは、発表者からの質問に、経験豊富な先輩たちがアドバイスするなど活発な意見交換がなされた。続いて、ベテラン歯科衛生士の立場から小林明子氏(小林歯科医院・歯科衛生士)が講演を行った。氏は、「超明解 歯科衛生士がめざす特定保健指導」と題し、メタボリックシンドロームの原因やそれに対する対策について解説した。さらに、血圧測定を心がけたり、口腔粘膜に目を向ける大切さを訴えた。
 午後の部では、今回の大きなテーマである「歯科衛生士に必要な咬合の知識」について、小川洋一氏(東京都開業)を招いての講義が行われた。
 まず小川氏は、咬合は歯科衛生士が直接かかわることのできない分野ではあるものの、チームで患者さんをサポートするうえで、知識をもっておくことは大切であり、患者さんの口腔内で何が起きているのか、なぜその治療を行うのかを理解する必要があると述べた。 そこで、単に用語説明をするのではなく、「どこで咬むのが理想か」「それはなぜか」といった視点からイラストや資料を多用しわかりやすく解説を行った。会場からは講演中何度も質問が飛び交い、そのたびに氏がていねいに説明するなど、参加者たちの熱意が伝わる時間となった。