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2015年3月29日

「DNA特別講演会~Dental Next Action All for Next Generation~」開催

医科・歯科の演者らによる講演で会場は満席に

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 さる3月29日(日)、株式会社ヨシダ東京上野本社ビル(東京都)において、「DNA特別講演会~Dental Next Action All for Next Generation~」が開催された。当日は、約100名の参加者が詰めかけ、朝から満席の状態だった。

 本会は、医科・歯科の垣根を越え、すべての生活者に貢献できる歯科医療価値の創造をめざし、「全ては生活者(患者様)のために。今、次世代の歯科医師へ伝承したいこと。そして今、歯科医師としてすべきこと。」をテーマとしている。これからの歯科医療のあるべき姿や、臨床で役立つ知識・ノウハウなどを提供する場として、医科から2名、歯科から4名の演者が招聘され、終日にわたり講演が行われた。

 午前の部では、まず堀田 修氏(腎臓内科医、宮城県開業)が、自身の専門であるIgA腎症や上咽頭炎を例に、口腔と全身疾患との関係を知るうえで欠かせない「病巣感染」の概念について詳説した。続いて、小宮山彌太郎氏(東京都開業)が登壇し、患者から信頼されるために必要な歯科治療の基本について、今一度再考するよう参加者に投げかけた。

 午後の部では、まず今井一彰氏(内科医、福岡県開業)が、口呼吸と全身との関係について解説したうえで、「呼吸・病巣疾患が医科歯科連携の要である」と強調した。次に登壇した村岡秀明氏(千葉県開業)は、自身が義歯を入れた体験談をふまえ、歯科医療者が患者の心理を理解することが大事だと説いた。

 続いて、山地良子氏(ヤマヂ歯科クリニック副院長)が自身のこれまでの経歴をふりかえりながら、特に女性歯科医師が現役で活躍するためのアドバイスなどを紹介した。最後に、康本征史氏(千葉県開業)が登壇。氏は、これからの歯科医院には治療だけでなく、地域住民の口腔の健康を守ることが求められているとし、それを実現するための歯科医院のあり方について、自身が最近開業した柏の葉総合歯科を例に解説した。

 講演終了後に、演者全員による総括が行われ、閉会となった。