2015年10月11日掲載
ベテラン歯科衛生士が天野教授に臨床相談
株式会社ジョルノ特別企画「新・歯周病因論を学ぶ―歯周基本治療からメインテナンスまで―」開催
本企画の第1部では、天野敦雄氏(阪大大学院教授)が「21世紀の新・歯周病因論 歯周炎の予防・治療・管理―明日の臨床への最新知識―」と題して、最新の知見に基づいた歯周病因論について講演した。天野氏は、「歯周病菌は血液中の鉄分を養分とするため、まずは歯周ポケットに形成された潰瘍面からの出血を止めることが肝要」「P.g菌とひと言で言ってもその中で種類が分かれており、特に毒性の強い種類のP.g菌が存在しているかどうかがバイオフィルムの病原性の高さを決める」等の専門的な研究結果について、たとえ話を駆使して分かりやすく解説。また歯周病と全身疾患、口臭との関連についても解説した。
続いて第2部では、川崎律子氏(長谷川歯科医院)と安生朝子氏(藤橋歯科医院)が臨床相談としてインプラント周囲炎、侵襲性歯周炎についてそれぞれ症例を挙げながら、最新の知見の臨床への活用も含めて天野氏へ質問した。明日の臨床に活用できる内容に、参加者も熱心に聞き入りメモをしきりに取る、熱のこもった会となった。