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2015年11月29日

第8回STEP発表会が盛大に開催

「診断力~1歯から全身まで~」をテーマに

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 さる11月29日(日)、西部ガスホール(福岡県)において、第8回STEP発表会(手島 将代表、田中秀樹主宰)、共催(スタディグループR・R2:徳永哲彦主宰、PABC:安東俊夫主宰)が、「診断力~1歯から全身まで~」をテーマに開催され、約300名が参集し盛会となった。

 当日はまず田中氏が開会の辞を述べ、2題の特別講演、9題の会員発表、7題のポスターセッションで構成された発表会がスタートした。

 特別講演1では、徳永哲彦氏(福岡県開業)が「咬合治療による全身の健康へのアプローチ」と題して登壇。冒頭、「歯科医学は咬合学である」と述べたうえで、噛み合わせのズレが原因と思われる全身症状を持つ患者に対して適切な診査・診断を行い、咬合治療により良好な結果が得られた症例を提示。患者が自身の症状や治療後の状態について語る動画では、術者と患者の信頼関係の深さが感じられた。

 特別講演2では、下川公一氏(福岡県開業)が「感染根管治療におけるX線診断とその考察」と題して登壇。「感染根管治療を行うにあたって知っておくべきこと」として数多くの項目を挙げ、その1つひとつを症例とともに紐解いた。規格性の高いデンタルエックス線写真を通じた治療後の経年的変化に会場の参加者は熱心に見入っていたが、氏はデンタルエックス線写真では確認できない病変があることにも触れ、CTの有用性を述べた。

 また、会員発表では、手島代表による「咬合と審美補綴~一口腔単位での治療を考える」をはじめ、各会員が1歯から一口腔単位、さらには全身的な視点から「診断」に焦点を当てた発表が行われ、ポスターセッションも超満員で熱気に包まれていた。回を重ねるごとに発表者のレベルが上がり、各会員の着実なステップアップを感じた1日となった。