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2015年12月12日

EPSDC研修会、StageIII「Perio and Cariology」第4回目を開催

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さる12月12日(土)、13日(日)の両日、東京国際歯科(東京都)において、EPSDC研修会(宮下裕志主宰)StageIII「Perio and Cariology」第4回目(全6回)が開催された。

 1日目は、う蝕の非外科的(非修復的)コントロールについて講義が行われた。近年のカリオロジーのコンセプトでは、う蝕は「予防する疾患からコントロールする疾患」へと変わってきており、いかに非外科的(非修復的)にコントロールするのかについて、フッ化物応用におけるエビデンスおよびカリエスリスク評価についても言及がなされた。またカリエスに罹患している抜去歯を用いて、実際にどこまで軟化象牙質をとるべきかの実習も行われた。

 2日目はペリオの分岐部病変の診断と、その治療方法について講義が行われた。ペリオの治療は「プラークの除去」と「プラークコントロールのしやすい環境をつくる」ことの二つに基づいて行われ、なぜ外科処置が必要になるのか、どのような状況ではどのような外科処置が行われるのかについて学んだ。どの外科処置を行ったとしても、患者のプラークコントロールが不十分であれば、良好な結果が得られないことについて、再度文献を示しながら解説した。また上顎臼歯部分岐部病変の診断、治療の考え方、resectionについて講義が行われた。

 午後からは、右上6、7分岐部病変のある歯のresectionとTEKの製作、および歯周外科の実習が行われた。TEKは単に咬合と適合を考えるだけではなく、いかに清掃性をよくするか、歯科衛生士とともにディスカッションして最終補綴の治療まで考える必要があることを学んだ。歯のファクターと、患者さんのファクターを考慮に入れて、どのような術式で行うかを総括し、2日間が終了した。