さる4月27日（水）、歯科医師会館において、一般社団法人日本歯科医学会連合（住友雅人理事長）による記者会見が開催された。本会見は、4月1日付けで法人格を有する団体として日本歯科医学会連合が設立されたことによるもの。記者会見前に開催された第1回総会において理事者が選任され、代表理事である住友雅人氏（日本歯科医学会会長）が初代理事長に就任した。なお、任期は平成28年4月1日より平成29年6月開催の定時総会終結時まで。

　住友理事長は挨拶の中で、本法人の設立にあたっては「ゼロからの出発」であり、平成14年から日本歯科医師会をはじめとする関係団体との数多くの打ち合わせを行うなど、その道程はけっして容易ではなかったことを強調。基本方針としては、日本歯科学会の21の専門分科会（正会員）と22の認定分科会（準会員）、日本歯科医学会、日本歯科医師会などと密なる連携を図り、歯科界全体が一体となって、国民の健康と福祉の向上に寄与していくことを掲げた。また、今年度の事業内容については、厚生労働科学研究、日本医療研究開発機構（AMED）などを活用した公募研究の実施、日本医療安全調査機構における医療事故調査制度の支援、歯科専門医制度の確立（準備会の設置）などを紹介した。

　今回の設立によって、法人格を有する歯科の学術団体として日本歯科医学会以外の窓口機能が1つ増えることになる。社会的活動の中には法人格が求められる重要な事業もあることから、それに対応できる組織として今後の活動に期待したい。以下に役員と所属を示す。

【理事長】
住友雅人（日本歯科麻酔学会）

【副理事長】
松村英雄（日本補綴歯科学会）
今井　裕（日本口腔外科学会）

【専務理事】
井上　孝（日本臨床口腔病理学会）

【理事】
市川哲雄（日本補綴歯科学会）
栗田賢一（日本口腔外科学会）
清水典佳（日本矯正歯科学会）
和泉雄一（日本歯周病学会）
渡邉文彦（日本口腔インプラント学会）
小林慶太（日本歯科医師会）

【監事】
黒崎紀正（医歯大名誉教授）
永松榮司（永松・横山法律事務所）
（敬称略）