さる6月5日（日）、アールエフ大阪店（大阪府）において、「デンタルエステで医院活性化１DAYセミナーin大阪」（MDE協会主催）が開催された。MDE（メディカル＆デンタルエステ）協会は、2007年よりデンタルエステの普及に取り組んでおり、これまでに協会によってメディカルデンタルエステティシャンの認定を受けた歯科医師・歯科衛生士は366名にのぼる。

　まず、同協会の会長でもある森　昭氏（京都府開業）が講演。協会が実践するデンタルエステについて、「歯科医師および歯科衛生士が医学的根拠に基づいて口腔内外からアプローチして患者の免疫力を回復させる手技であり、患者集めや美容効果を狙ったものとは一線を画す」と断言した。そのうえで、協会が掲げる3本柱のうちデンタルアロマとメディカルエステについて基本知識を解説した。

　続いて、岡村乃里恵氏（歯科衛生士・MDE協会チーフインストラクター）が３本柱の残り１つであるデンタルエステの具体的な方法や、効果について簡単に説明した。その後、実際にどのように行うのかを示すために、参加者を患者に見立てた実習が行われた。実際の手技はもちろんのこと、フェイスタオルのかけ方や、口腔内への指の挿入方法、声かけなど、一つひとつの配慮が患者にとっての満足感・快適感につながることが見てとれた。

　最後に、再び森氏が登壇。デンタルエステを含め、歯科医院でのメインテナンスの目的は歯周病やう蝕の治療・予防にとどまらず、全身の健康を守る域に来ていると強調した。さらに、その主たる担い手である歯科衛生士が歯科医院で長く勤務できるように自院で設けている制度について紹介し、本会は終了となった。