2017年7月16日掲載

Ekstrand氏らを招聘してパーソナライズド・カリエス予防とマネジメント

クロスフィールド、「2017年本当の予防歯科を考える―1Dayセミナー」を開催

クロスフィールド、「2017年本当の予防歯科を考える―1Dayセミナー」を開催
 さる7月16日(日)、UDXギャラリーNEXT(東京都)において、「2017年本当の予防歯科を考える―1Dayセミナー」(クロスフィールド株式会社主催)が開催された。会場には歯科医師とそのスタッフ(歯科衛生士)により満席になる盛況ぶりで、約150名が参加した。

 本セミナーはまず午前と午後2時間ずつをKim Ekstrand氏(デンマーク・コペンハーゲン大)が講演。「Ecological strategies for caries control and management」と題して、う蝕のリスクファクター、原因、発症のメカニズムをまずおさらいしたうえで、エビデンスのレベル分けを提案。"high"、"moderate"、"low"、"very low"の4つの分類をよりどころに、マネジメントシステム(ICCMS)に則ったう蝕のコントロールを推奨した。当初はSvante twetman氏(デンマーク・コペンハーゲン大教授)が来日予定であったが、都合により来日できずビデオレターで登場となった。

 午後の最初には西 真紀子氏(NPO最先端のむし歯・歯周病予防を要求する会理事長)が「パーソナライズド・カリエス予防の普及のために」と題して登壇。パーソナライズド・カリエス予防(PCP)の実際と、自身がかかわるアイルランドでのプロジェクト、新しいプロジェクトについて解説を行った。MTMをはじめとして、米国歯科医師会のCCS、CAMBRAもこのPCPに含まれる一手であり、北欧のう蝕マネジメントの主流として位置づけられていることが述べられた。

 最後にLina Kanters氏(歯科衛生士、スウェーデン・TePe社)が登壇し、TePe社のう蝕予防アイテムを実際の使用法、有用性をレクチャーした。

 なお、翌日の17日(祝)にもグランフロント CONFERENCE(大阪府)にて、同セミナーが開催され、盛況となった。

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